行政書士法人ひとみ綜合法務事務所のお客様から、秋の味覚と温かいお心遣いが山ほど届きました!
7月7日全国一斉発売&全国の公共図書館にも蔵書されている、著書『わたし生活保護を受けられますか』お読みいただいた現役ケースワーカーの方から、貴重なご意見を頂戴しました。生活保護行政の最前線・現場の生の声であり、特定行政書士の私もこれほど志の高いケースワーカーがいるのかと感嘆し、全文、個人情報を除き公開のご承諾を頂いています。
現役の生活保護のケースワーカーです。わたし生活保護をうけられますか を読みました。
今、生活保護の申請に戸惑っている人にとっても役立つと思いました。とにかく、申請書を出して受付をしてもらうことが大切です。どうか一人でも多くの本当に困っているかた救われることを願っています。
いくつか、運用上の扱いで伝えておきたいことがありました。
著書の頁37の家具什器ですが、
食器等の等を柔軟に解釈して運用している自治体が多いと思います。東京都の取り扱いでは、最低生活に直接必要な物品、娯楽品消耗品除くと解釈しているので、冷蔵庫は炊事に必要だし、洗濯機は生活に直接必要と判断しています。当然掃除機や箪笥なども認めています。リサイクルショップなどを使えば最近はそこそこ揃えことができるので、柔軟な運用をしてくれる自治体が増えるといいですね。
借金の問題ですが、別冊問答8-40に社会協議会などからの貸付でなくても、私人であってもよいという規定があるので、保護開始時のつなぎ資金は、しっかり初回保護費で償還されるのであれば柔軟に対応することが可能なはずです。
もっとすごいのが、貸付金の償還控除というものがあります。最新の保護手帳では頁400の(3)です。局第8の4の(3)になります。ここに挙げられたものは、借金を償還すれば収入から控除することができます。借金事態を収入から除外し、借金の返済同等を保護費で賄うということになっています。しかも、この償還控除は、別冊問答問8-94にあるように、保護開始前であっても認めることができます。例えば、生活保護を受けるために引越しを引越し完了後に保護を申請をしてもその引越し費用については、償還控除の対象になりえます。つまり、その時点で保護を申請していれば転居費用は保護費で賄っていたものなので、そういう費用については、保護前であっても保護を受けていたのと同様に扱える余地があるということだと思います。
そして、ホームレスの方が保護を申請した場合は、ホテル代なども一か月の住宅扶助費まで賄うこと通知が出されていますので、大抵は新しい家が決まるまで、支援策はあるはずです。
でも、すべての自治体の新規担当が制度に詳しい訳ではないし、裁量によるところも多いので・・・。でもそのような過酷な状況にある方は、なんとしてでも保護につながってほしいですね。公務員の立場で、保護を受けてくださいと勧誘するのはやはり難しいので、先生たちのようなよりそう方がいてこそ救われることが多いと思います。たぶん、この償還控除やつなぎ資金のことも知らない担当であっても、保護手帳や問答集の指摘があれば無視することはできないでしょうから、やっぱり物事をしっている人が、申請を支援することはとっても大切だと思います
現役で働いている福祉事務所の職員も、先生の思いや行動に共感しているし、
同じ気持ちで生活保護を受けている人を支援しているし、
本来生活保護を受けるべき人が受けていないのであれば、その人たちのこと心配で思いを寄せている。
ということをいろんな人に知ってもらいたい。
そうすれば、誤解や水際作戦によって生活保護を受けれない状況となっている方が一人でも、
生活保護にたどり着いてもらえばと思っています。
私は、(固有名詞は伏せます)で育ち、大学は(固有名詞のため伏せます)大学の福祉社会学部で社会福祉を学び社会福祉士の資格を取りました。
大学を卒業して、(固有名詞は伏せます)の社会福祉職として約20年勤めています。
働き出し、当時2ちゃんねるの泣ける2ちゃんねるというので、京都の温情判決というものを知りました。
高齢の親の介護をしていて、子どもさんも働けなくなり、生活保護や介護保険の利用にも至らず、共倒れになり、お母さんをあやめてしまった裁判だったんですが、裁判官の温情判決がものすごく、反響になりました。
「裁かれているのは日本の介護制度や行政であり、とりわけ生活保護の相談窓口の対応が問われていると言っても過言ではない。」
このことは、行政の場で働く自分に問いかけられているものとして、世の中を変えないといけないと思い、僕は、2度とこの裁判のようなことを起こさないようなポリシー信念を持って働いていこう、
体裁や忖度(予算を減らせ、保護率を下げるなど確かに暗黙の了解はあるようです。)、上の意向がこの思いに反するなら、僕は闘うと誓っています。
偏差値でいうとそれなりに高い大学だったので、なかには民間企業に就職して高い給料をもらう同級生もいました。
でも、社会福祉という人の役にたち、困っている人がいたらその人の力になることを自分の信念として抱いて、それを仕事をすると決めたのであれば、よりその効果を果たせる場所に働いてやろうと思いました。
行政という少しお高く留まっているお役人の人たちに入れるのであれば、うちから変えることができます。
でも、当時は、就職超氷河期でした。公務員になるには、100人受けて4人しか受かりませんでした。
運動能力はまったくありませんでしたが、人とよりに少し勉強ができるように生んでくれた親やそれを全うする責任がある。それが、自分の使命だと言い聞かせてきました。
自分が、少しでも県庁のお役人の考えを変えればその影響は大きいはずだから、自分の利益よりも社会の利益のために行動しようと思い、大切な信念は曲げないと思い出やってきました。
先生の本にもありましたが、借金を親族が返してそれを収入認定した。
まったく、生活保護の理念を考えれば、絶対にそのような答えは導き出せません。
それじゃ、債務整理や年金担保、裁判によって給与を差し押さえられたもの収入認定対象外です。
毎月の可処分できる収入と保護費が最低生活費を越えているかどうかが問題であって、借金をほかの人が返済しても最低生活費以上の生活がなされるわけではないので、返還の対象にならないはずです。
私のかかわっていた方に対しても、過去の借金返済を動産資産を差し押さえることで債権者が代位により行ったものについて
収入認定をして40万円を保護費から返済をさせ続けているのを発見して、
「こんな違法な行政処分は取り消して、お金を返してあげましょう」と、かなり、強引に改善を県庁に求めたのですが
「間違がえを認めるわけにはいかない。議会に説明つかない。その時に担当者に申し訳ない。借金が減っている恩恵を受けているだろ」という保身以外ない感じの人たちが立ちはだかりました。
「僕はあなた達と違い、困っている人、権力の下で涙を流しているひとがいるなら、その人の味方になる。あなた達は、自分の子どもに今やっていることを誇れるのか、ちゃんと仕事をしていると誇れるのか、退職のとき良い仕事だったと思えるのか」と迫ってやりました。
結局、県庁は動かなかったのですが、言い返されることはありませんでした。
そのために、個人的には優秀なつもりでしたが、同期の中で一番出世はおくれています。
でも少なくとも少しづつですが、世の中は良くなっていると思います。
先生の活動も絶対に、誰かの幸せにつながっているし、それは絶対に誰かに伝わり、少しずつですがよのなかは良くなっていると思います。
日本という国は悪くないと思います。
健康保険の制度、年金の制度、社会保険では全部カバーできませんが、最後のセーフティーネット生活保護があります。
制度は、完璧といって良いほど、整っています。
後は、社会がどうやってそれを活かすかだと思います。
先生が地道にやっている活動、その申請をちゃんと運用することでだれでも救われるはずです。
その「はず」が、だれか偏見や思い込みや無知やおごりや忖度などによってなされないのであれば、とっても悲しいです。
だれかの一歩、だれか支え、だれかの努力(制度をもう一歩知って運用すること)があれよいはずです。
僕は、訪問に行ったとき、ご高齢のお年寄りの家を訪問した際は、
「長生きしてくださいね。みんながんばって自分の人生を生きています。いろんな事情で収入が途絶え、努力では報われないなかで生活保護を受けているわけですから、自分を責めたり、申し訳なく思わずに、安心して生活してください。僕は、幸いにも仕事に就け収入を得ているけど、いつそうできなくなるかわからないです、皆さんが若いとき一生懸命に働き、子どもを育てたり、一生懸命に学んできたそのおかげで、のまず食わずにならない豊かな社会である。そのために、僕は収入があるか税金をしっかり納めています。」
ケースワーカーの言葉や振る舞いで、一円も保護費は増えませんが、思いのこもらない振る舞いで保護を受けているかたに辛い思いや悔しい思いとなるのであれば、同じ保護費であってもまったく違うものになると思います。僕の経験では、受給者や申請者のかた悪い対応をするより、心ある対応をしたほうが、再び仕事に戻り生活保護が必要なくなる人も多いし立ち直る時間も短いと思います。
生活保護を受けることでケースワーカーに傷つけられ、ますます精神的に追い込まれるかた今はあまりにも多すぎるので、もっと良い世の中になってほしいです。先生の活動が報われることを願っています。
追伸、もしも、生活保護についての偏見がもう少しすくなくなれば、、、、、。
扶養調査については、申し少し前向きな感じになると思います。
僕は、扶養調査については、「実は、僕達ケースワーカーがご家族やご親族との関係やつながりを取り戻すためものですよ」と説明しています。本当にちゃんとしたソーシャルワーカーがやれば、双方から感謝されることが多いです。
昨年、ご自宅で孤独死になってしまったおじいちゃんいたのですが、その方は若いときは子どもの世話もせずめちゃくちゃしていたみたいでした。そのため、生活保護を受け始めたときは、扶養調査をご本人も拒否され、息子さんも拒絶の反応だったのですが、、、。
なくなられる直前は、できれば施設に行きたいけどいまさら保証人に子どもはなってくれんやろうし、もうしばらく家でがんばるよ。といってました。でも、自分の力で病院にも行けなかったみたいです。介護保険の利用などが始まる直前になくってしまわれました。
なぜ、ご親族との連絡や支援を調整しなかったのか記録を読み直したら、扶養調査で結構強い口調で拒否の姿勢が、過去のケースワーカーに親族の支援はうけられないと思い込ませていたみたいでした。息子さんとお話をしたら、扶養調査をもらったときは、働き出しすぐで余裕がなかったとき、それから20年くらいたち生活にも余裕ができていたので、本当は病院へ通院や介護保険の手続きなど少しも親孝行をしてあげたかった。全部、福祉事務所に任せっきりでもうしわけない、親に本当に申し訳ない。とおっしゃっていて、扶養調査については今、免除になっているけど、それに漬け込んで家族との関係調整を放棄するケースワーカーが増えないようにとの思いも少しあります。
心が温かくなる涙をいっぱい流しました。
正直、ケースワーカーさんには良い思い出がないので偏見もありました。
こんな、公務員の鏡のような人がいるなんて。ドラマの中だけだと思ってました。
福岡県にもこんな心優しきケースワーカーさんがいてほしい。
特に高齢者の方の訪問先でおっしゃったこと、泣けますね。どれほど嬉しかったでしょうか。こんな自分でも生きる意味がある、気にかけてくれる人がたった一人いるだけで生きる気力がわいてくると思います。
私の母も元気なころは焼き鳥の肉の串刺しの仕事をしてました。月収で3万くらいでしたが母はこの仕事が大好きで一生懸命にやってました。誇りを持ってやっていました。私は、そんな母を尊敬してました。自慢の誇れる母です。
地位?名誉?収入?ステータス?
そんなの関係ねぇ❗(笑)ですね。
子供に胸をはって頑張っていると言えるそんなお偉いさんが増えてほしいです。
H.S.様のコメントを拝見して、私も涙が出ましたよ。焼き鳥の肉の串刺しの仕事が大好きで、責任をもって職務に当たっていらしたお母様、とても素敵なお方ですね。だから、その娘さんも優しく強く、明るく周囲の人だけでなく赤の他人のことさえも思いやり涙を流せる素敵な方なのだと、腑に落ちました。
いつも、私はH.S.様の温かいコメントに励まされています。そして、行政書士法人ひとみ綜合法務事務所のブログやお客様の声を定期的に読んで下さっているほかのお客様からも、自分はコメントをする勇気はないけれど、いつもH.S.さんのコメントに救われています、優しい方ですねといった反応を頂いたことが多々あります。いつも感謝しています。ありがとうございます。
そして、コメントを拝見したあと、家が貧しく小学校3年生までしか学校に行けず、苦労の人生だった祖母を思い出していました。手先が器用で、家をぴかぴかにして美味しい料理を作ってくれて。祖父が亡くなり父母が離婚し、それでも優しい祖母が元気でいてくれたら幸せな子供時代を過ごせたと思いますが(警察官だった父と大学生になって同居したとき、そんな話をされました)若い頃、戦時中の無理な働き方や戦後の厳しい環境でも働きづめで命を縮めたと自ら申していた祖母は60代で腎不全となり認知症も発症し、辛い辛い闘病生活(母は働きながら在宅介護)でした。
『ひとみ』という名前をつけてくれたのも祖母で、ずっと私の心に生き続けています。私情が押し寄せて話が全く反れてしまいましたが(大学でも祖母のことを英語の論文に書いたところ、感情的な話が多すぎて論理的ではないとオーストラリア人の教授に厳しく評価されてしまいました。)私もこのケースワーカーさんの文面を拝見して、心が洗われるようでした。そして、私もかくありたいと励まされました。都道府県をお伝えできないのが残念ですが、きっと、H.S.様のすぐ近くにも心が美しく温かい人がいらっしゃると思います。類は友を呼ぶといいますから。
この世で蓄えた財(金や名声など)はあの世に持っていけませんが、天に宝を積むような生き方はできると思っています。世の中、不公平ですね、不幸ばかりですとお客様が泣かれたとき、今辛くても、誠実に生きていれば、天国でずっと幸せにいられますよと私は自分に言い聞かせるようにお伝えしたところ、ぱっと明るい表情になられたのが印象的でした。大好きだった祖母がまだ元気だった頃、未就学児の私に天国と地獄の話をよくしてくれたんですよ。亡くなる直前は、発作で苦しい、人工透析が辛いとよく泣いていて、三途の川の夢を見た、お花畑の向こうに死んだ父ちゃんと母ちゃんがいた、オレも連れていってくれと言ったのに夢が覚めてしまった、そんな話を小学生だった私が聞くのは辛かったものの、今思うと、良い生き方をした祖母は天国からちゃんとお迎えがきたんだなぁと、そんな気がするのです。
朝から滝のように涙が出ました。流す涙は悲しい、悔しい涙より嬉し涙が良いですね。三木先生の論文が感情的だというところで思わずクスッと笑ってしまいました。すみません、なんか可愛いと感じてしまいまして。それこそが三木先生のステキなところだと思うので。依頼者の方はみんな同じように思ってるんじゃないかなと。
私もブログなどを読んで感情のままにコメントしてしまい、しまった、と思うことも多々あります。
でもいつも三木先生が優しい返信をくださるのでこんな孤独な私でも生きてる意味があるのかな、と嬉しくなるんです。
それにしても素敵なお祖母様です❗私の祖母を思いだします。
昔の方はほんとうに凄まじいご苦労をされてるんですよね。そのおかげで自分たちがあるんですもんね。
何度もコメントしてすみません。
気温の乱高下で体調をくずされませんように。
今日もお仕事頑張って下さい(*^^*)