三木さんには、妻に起こったことを正直に伝えたいと思いました。再び、こうして連絡を取り、関わり合い、貴女の前向きで温かい心に触れることで、私の中にあった、誰も信じられない、信じたくないという頑なな心が、フーッと緩んだような気がしています。

60代男性のお客様からお手紙を頂戴しました。

※行政書士法人ひとみ綜合法務事務所の「お客様の声」に掲載しているお手紙は、すべて差出人であるお客様のご了承の下に「お名前など個人情報を省き」公開させて頂いております。通常は県名など、個人情報に該当しないものは掲載させて頂いています。こちらのお手紙については、担当行政書士の判断で個人情報以外のものも伏せさせて頂いている箇所があります。
以下は、お客様から後日行政書士宛にいただいたメールの文言からそのまま抜粋したお言葉です。

「妻が怪我をするに至った原因のひとつ(原因というより触媒として働いたと言った方が正しいかもしれません)がワクチン接種にあったと私は信じていますがワクチン接種を推進している医療機関が、それを認めるわけがありません。」

「みんなが何事も人任せ国任せにせず自分でしっかり考えて行動できるようになるために少しでも役に立てるのならうれしいです。」

三木 ひとみ様

妻が建物の3階から転落し全身を骨折するという大怪我をしてから3ヵ月が経過しました。当初、緊急搬送された病院では、
「おそらく一生、寝たきりになるだろう」
と言われました。
その後、計5回に及ぶ手術を受け、現時点では寝たきりになることは回避できたように思われます。

その後、集中治療室から一般病棟に移り、そこで順調に回復していき、(日付省略)に(詳細省略)専門の現在の病院(固有名詞のため省略)に転院し、リハビリに励んでいる状況です。

妻が怪我をした翌日に保護課には、起こったことをすべて伝えました。が、私の、友人・知人には、誰にも正直にすべては話していません。怪我をした状況が特異で、説明すること自体が困難であるからです。何しろ妻が何故、こういう姿になったのかという経緯が、まだ私には理解できていませんし、妻自身も何故、自分がこういう姿になったのかが、まだわかっていないようなのですから。

三木さんには、妻に起こったことを正直に伝えたいと思いました。再び、こうして連絡を取り、関わり合い、貴女の前向きで温かい心に触れることで、私の中にあった、誰も信じられない、信じたくないという頑なな心が、フーッと緩んだような気がしています。

妻は、怪我をする一週間ほど前から、様子が変でした。
時々ぼぉっとしていたり、話しかけてもすぐに返事をしなかったり、私の顔をジーっと見ていたり、深夜に起きて「散歩に行ってくる」と言って出かけていったりしました。その時に、妻の異変に気づくべきでした。

(日付のため省略します)、その日は、朝から寒かったけど天気はいい日でした。午前中に妻は、「コンビニで光熱費の支払いをしてくる」と言って出かけていきました。私は、「天気もいいので散歩でもしてくればいい」と言って送り出しました。別段、妻に何も変わった様子はありませんでした。

昼になっても妻は帰ってきませんでした。あちこち歩き回っているのだろうと思っていました。そんなことは、よくあることでしたから。

しかし、夕方になっても帰ってこないので、おかしいなと思っていると、携帯が鳴り、出ると、(地名省略)にある、(病院名省略)というところからで、
「奥様が(地名のため省略)の博物館の3階から転落され、全身を強く打っていて危険な状態なので、今から手術を行います。すぐにこちらに来てください」とのこと。

(地名省略)?博物館?近くのコンビニへ行くと言って出たのにどうしてそんな所へ行ったのか?私には妻の身に何が起こったのか、さっぱり見当がつかず、とにかく急いでタクシーに乗り病院に向かいました。到着すると手術は既に始まっていて、病院側は状況が異常だと思ったのでしょう。警察に連絡したようで2人の刑事さんが来ていました。その刑事さんから色々なことを聞かれました。最近、奥さんに何か変わったことはありませんでしたか?とか聞かれましたが、どうも自殺の可能性があると見ているようでした。

この1週間ほど、妻の様子がおかしかったことは伝えましたが、自殺をするような動機は何も思い当たりませんでした。(地名省略)博物館に関することも聞かれましたが、妻が博物館とか美術館とかいったところに全く興味を持っていないことは知っていましたし、その博物館に昔行ったことがあるとか、その近辺に友人がいるとかも、聞いたことがありませんでした。しかも当日は月曜日で休館日です。博物館は閉まっているので、妻は外部階段を上っていき3階までいき、そこから転落したと、刑事さんは誰かに突き落とされた可能性もあるので、今後調べるということも言っていました。

手術が終わるのを待っていると、病院の方が来られ、まだ手術中ですが命には別条がないことを告げられ、私はホッとしました。ですが、妻は顔面(口から)とひざから地面に落下しており、歯はすべて折れてしまっていて、その内、数本は副鼻腔中にまで突きささっていて、ひざの骨も完全に砕けてしまっているので、「おそらく(一生)寝たきりになるでしょう」とのことでした。

手術は4時間ほどで終了し、手術室から出てきた妻は意識が戻っていて、私を見て誰かわかったようで、目に涙を浮かべて震えていました。何か言いたそうでしたが、口を開くことができず、声は出せないようでした。応急手術は無事、終わったのですが、これから何度かの手術が必要だと言われました。

次の日、より高度な治療を行うことのできる(固有名詞省略)に妻は運ばれ、そこで5回に及ぶ手術が行われました。最後の手術は(日にち省略)で、全ての手術は無事終了し、合併症を起こす危険な日々は、しばらく続くとのことでした。その後、経過がよかったので(日付省略)には集中治療室を出て一般病棟に移ることができました。全く身動きができなかったのですが、右手が少し動かせるようになってきたので、主治医の方が文字パネルを使って会話をしたところ、建物からは自分から飛び降りた、死のうと思ったということをほのめかしているということでした。「死んだ弟に何もしてやれず、悔いが残り辛かった」ということも話していたということでした。(妻の弟は2020年の10月に亡くなっています。)

転落したその時のことを覚えているかどうかということもたずねたところ、おかしなことに、博物館までどういう経路で行ったのかということも含めて、建物3階まで上がったことも飛び降りたことも全く記憶がないらしいのです。
なので妻はどうして自分がこの様な姿になり、ベッドに横たわり、痛みに耐え続けているのか、わかっていないのです。なのに弟の死を苦にして自らの命を断とうとしたと言っている、そのことをもっと詳しく説明することを求めると、妻は全く思い出せないので苦しくなってパニックになってしまうとのことでした。

刑事さんも、妻の回復を待って話をしたいようでした。その刑事さんは、自殺した人の現場を数多く見てきた方のようで、
「奥さんは、単純に辛いことがあったということだけで自殺しようとしたのではないと思う」
とも言ってました。自殺を決心した人間は3階という低いところから飛び降りるとは考えにくい、それに自殺する人はある一定の勢いをつけて飛び降りるので建物からはある一定の距離のあるところで倒れているものですが、奥さんは建物のすぐ際で倒れていた、落ちたときには既に意識がなかったのかもしれません、というようなことも言ってました。

私も、単純に弟の死を苦にして妻は死のうとしたとは思っていません。そんなとき、ふっと思い出したのは、何年か前にインフルエンザの抗ウィルス薬のタミフルを使用し、意識障害を起こし、異常な行動を取る人が多く出たというマスコミの報道でした。妻が怪我をする1週間ほど前から様子が変だったと先ほど書きましたが、それは妻がコロナワクチンの2回目接種をして、しばらく経ったときでした。このことを病院にも刑事さんにも伝えました。

コロナワクチンが、妻の身体及び精神に何らかの影響を与えたことは、疑うことのできない事実だと私は思っています。

(中略)

そういうことが何度かあったので病院側もそのままほっておけず妻のベッドの回りに柵を設けて、容易に外に出れないようにしたということです。そういう扱いを受けている妻が不憫ですが、病院に任せるしかないのだろうなと思っています。

身体機能がどこまで回復するかは、今のところ、病院でもわからないようです。歩けるようになるのか、それとも車イス生活になるのか、将来のことは、様々な「形」を想定しておかなくてはいけないと思っています。

生活保護には本当に感謝しています。もし入っていなかったら、どうなっていたのか、私にはわからず、恐ろしい気もします。

実は、妻が怪我をする前から就活を始めていて、年が明けたら、幾つか面接に行く予定でいました。保護生活から真剣に抜け出ることを考えていたのです。
ですが、妻のことがあってからは、特に受給することへの後ろめたさとか申しわけなさといった感情が強くなってきました。相当なお金を使わせてしまっていますし、これからも使わせてもらわないといけないのですから。

(行政書士より補足※こちらのお客様は、すでに稼働年齢とされる65歳を超えているため行政による就労指導の対象からも外れていて、かつ、健康状態の悪化から長年続けていた仕事ができなくなってしまい60歳を過ぎてから保護受給に至ったというやむを得ない個別のご事情があります。)

先日も術後検診のため、大学付属病院へ向かうためのタクシー手配の件で保護課に電話しましたが、「またお金を使わせてしまう」と思い、心苦しかったです。ですが、私もうつ病をかかえており、お金もほとんどなく、生活保護に頼るしかありません。

情けないことですが、どうすることもできず、正直、悔しいです。
いつかは保護生活から抜け出したいとは思うのですが、不自由な身体になるかもしれない妻をかかえて、それが可能なのだろうかと不安になっています。保護生活から抜け出さなくてはと思う一方で、妻は元の体に戻らなくてもいい、車イス生活になってもいい、生活保護を受けながら、2人で仲良く、質素に暮らしていきたいとも思います。

この矛盾する思いが私の心に生じていて、コロコロとその思いが変わり、生きる方向を定めきれないで、苦しんでもいます。

妻のことを思うと、私がもっとしっかりせねばと思います。時々、心が折れそうになることもあります。病院も保護課も警察も、結局は自分たちの思惑で動いていて、誰一人として私たちのことを真剣に考えてくれてなどいない、それが今の社会だということは理解しているつもりです。

第一、私だって、自分の思惑で動いていて、人のことを心から思いやれていないのですから。だから、私自身がもっと強く賢明でなければ、この苦境は乗り越えることができないと思うのです。

三木さんにこうして私たちの現状について書くことで、少し心が軽くなったように思います。長い文章を読んでいただき、ありがとうございます。疲れませんでしたか?

私は少し頭がぼぉっとしてきました。もっと三木さんに、お話したいことはあるのですが、今度にさせていただきます。

送っていただいたSPA!の記事を読んでいると、私はまだ恵まれていると感じました。生活保護を受給することができず、食べることもままならず、住む家もなく苦しんでいる人も沢山いるのだから、こうして生活保護に支えていただいている私は負けれない。

だけど、私の力が及ばないときは、三木さんを頼るかもしれません。その時はどうか助けてください。善意に甘えるつもりはありません。そのときは、キチンとお礼は致します。

妻は、三木さんに会ったことはないはずですが、不思議です。何故かわからないのですが、三木さんには親しみを感じているようです。2人で三木さんのことを話しているときの妻の口調や表情で、私にはそれがよくわかりました。

いつか2人で、三木さんに逢いに行きましょう。それが私の願いとなり、夢となりました。
笑顔で・・・そして苦境を乗り越えた姿で・・・。

(お客様のお名前)

三木さんには、妻に起こったことを正直に伝えたいと思いました。再び、こうして連絡を取り、関わり合い、貴女の前向きで温かい心に触れることで、私の中にあった、誰も信じられない、信じたくないという頑なな心が、フーッと緩んだような気がしています。”へ1件のコメント

  1. 福岡県 H.S様 より:

    大変辛い思いをされたのですね。心が痛みます。
    私も母が寝たきりの状態で面会禁止なのでいつどうなるかと毎日不安です。
    在宅介護をしていた時は必死に頑張りすぎて心身ともにぼろぼろになってしまいました。

    だから頑張りすぎないで下さい。
    無理してご自分を追い込まないで下さい。
    経験者は語る(^_^;)です。

    お元気でいて下さい。
    最愛の奥様のためにも。

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