私は10年以上前にアルコール依存症と診断され、それからはお酒は止まり、治療は順調に進んだものの、「収入を得る」という事については難航しました
兵庫県 Y様男性 50代
三木 ひとみ先生
この度は、生活保護代理申請をして頂きありがとうございました。
スムーズに申請書が受理され、保護開始が決定されました。
私は10年以上前にアルコール依存症と診断され、それからはお酒は止まり、治療は順調に進んだものの、「収入を得る」という事については難航しました。
約5年前に当時の主治医から許しが出て仕事を探し就職しましたが、当時40代後半でこれと言ったスキルも無い私にとっては過酷な職場ばかりでした。
そこで昨年、仕事や暮らしについて相談出来る市の機関に相談したところ、相談には乗ってもらえたものの、何としても仕事を見つけて働くように、という指導を受けている感じがしました。そこは市の生活保護を担当する部署と同じフロアに有るのですが、生活保護の話しを私が少しすると、「生活保護を受けるにはあなたの持っている家や土地を売らなければいけません。」と、あくまでも働く事を勧められ、生活保護を受ける事はとても困難だという印象が植え付けられました。
その仕事や暮らしの相談出来る機関は、市の精神保健を担当する部署に相談して紹介された部署です。ですから私が精神疾患を患っている事を知っていても、その事は考慮してもらえませんでした。
仕方なく紹介された企業で働きましたが、私にとっては長く働ける職場ではありませんでした。2ヶ所で働きましたが、最後に働いたところでは「戦争に行くよりましだ」と自分に言い聞かせて働いていました。そこでは上司からは信頼されたものの、一生懸命働き過ぎたため2~3名の同僚の反感を買ってしまい、その職場にも居られなくなってしまいました。
それでも何とか働けないかと職場を探しましたが、生活出来るだけの収入を得る事は諦めました。
しかし、「生活保護を受けるのは難しい」という印象を持っていたので市の機関などには相談出来ず困っていたところ、ブックオフで三木先生の御著書『わたし生活保護を受けられますか』に出会いました。
そして三木先生に申請サポートをお願いする事が出来て、本当に私は幸運でした。
私は今、上野千鶴子さんの御著書『これからの時代を生きるあなたへ』を読ませて頂いています。
私に出来る事は、社会的弱者になっても、先ずは生きる事を諦めないで「今日1日飲まないで生きる」事かもしれないと感じています。
息子は大学の社会学部ですので、何らかの形で私の生きて来た姿を、息子の社会貢献に役立ててもらえたら嬉しいです。例え反面教師でも、です。
また三木先生の御著書も読ませて頂き、多くの人々は弱い方へ弱い方へと責任、負担を押し付けようとするのに、強い方に責任を問うというとても困難な道を選ばれておられると感じました。上野千鶴子さんが推薦文を寄せられるのは困難な道を選択されている証かもしれないと思います。
三木先生、上野千鶴子さん、そして公認心理士の信田さよ子さんのお陰で何とか生きて行けそうです。
この度は本当にありがとうございました。重ねてお礼申し上げます。
今後ともどうぞよろしくお願い致します。
末筆ながら、くれぐれもお身体を大切にご自愛下さいませ。
(お客様のお名前)
4か月前に断酒を決行しました。「このまま酒を飲み続けるかぎり、私の人生はこれ以上の前進はない。」とかなり強く思ったからでした。
昔から納得しないと本気で何も出来ないタイプだった私にとっては、この思いで十分でした。
まだ4か月しか経っていませんが、断酒の効果は多々、実感するに至っています。
「思考がクリアになり、今まで見えていなかったことが見えるようになり、気づけなかったことに気づけるようになった。」
「自分に必要な人や出来事と自然に出会えるようになった。」
「自分が何を本当に望んでいるのかが意識できるようになり、それを実行に移せるようになった。」
「飲酒後の、ぼおっと過ごす死時間がなくなり、時間を有効に使えるようになった。」
「食べ物でいうと欲しくないものが意識できるようになり、食べなくなった。」
「肌艶が良くなった。」
「出費が減った。」
「奥さんが喜んでいて私に優しくなった。」
世の中は本当は不要だったもの、健康を害するものが急速に淘汰される方向に動き出しているようですね。若者たちのテレビ離れ酒離れを見ていると、そう実感してしまいます。