お金がなくなったら、親子して死ぬしかないのかな、と真剣に考えておりました。そんな折、先生の著書に出会い、それがきっかけで、道が拓けていきました。
神奈川県 S様男性50代
※関西にお住いの80代お母さまの生活保護申請について、息子さんからご相談いただきました。
行政書士法人ひとみ綜合法務事務所
三木 ひとみ先生
このたびは、生活保護についての相談と申請におきまして、大変お世話になり、感謝しております。
おかげさまで、母の生活保護の支給が決定しました。
ようやく、少し安堵できました。
借家での自営業だったため、年金の少ない母親は、高齢になり、ケアハウスに入居しましたが、施設料が年金額より高かったため、差額は預金で補填して、できる限り節約して生活しておりました。
しかしながら、やがて預金が尽き、施設料が払えなくなるのは目に見えていました。母親は、経済的な理由から、長生きすることを申し訳なく感じているようでした。
預金の残高が減っていくごとに、深刻な心境で、精神的にも肩身が狭い思いをしていた気がします。
世間的な圧力といいますか、生活保護を受給することは、よくないこと、といったイメージがどうしてもあり、母親も、そうした選択をなかなか考えられなかったようです。
それでも、意を決して、役所の窓口の相談に行くと、
「見た目が元気そうだから」
「ケアハウスに入居しているから」
といった理不尽な理由から、生活保護の申請はできない、と追い返され、希望が薄れていきました。
私自身も持病を抱え、治療中であることから、母親を経済的に支援できず、申し訳なく思っておりましたし、本当に悩んでおりました。
お金がなくなったら、親子して死ぬしかないのかな、と真剣に考えておりました。そんな折、先生の著書に出会い、それがきっかけで、道が拓けていきました。
結局、母親ひとりでは、何度行っても追い返されるので、行政書士の三木先生にご協力頂くことになったのですが、そのおかげで、手続きがとてもスムーズに進みました。
それまでの苦労は何だったのだろうかと思うほど、役所の対応が変わりました。母親が必要書類の記入のため、窓口を訪れた際も、親族の勤務先の記入を必須として強要されたようですが、あらかじめ、その点は任意であることを三木先生から伺っておりましたので、母親がその場で、「行政書士の先生に電話で確認させてください」と言うと、記入しなくてもよいということになりました。
本来、あってはならないことだと思うのですが、無知な人と、知識や資格がある人がついてくれている人とで、役所の人によっては、態度を変えるというのが、現実としてあるようです。
やはり、行政書士の先生が、きちんとした申請書を最初に提出してくださったことで、それに沿って、物事が進みました。
あらゆる意味で、三木先生に申請のお願いをして良かったと実感しております。とても心強かったです。本当にありがとうございました。
実際、生活保護の支給が決定されて感じたことは、とりあえず、生きてはいけるということと、ぜいたくかもしれませんが、健康で文化的な割いて限度の生活の、「文化的な」という部分までは、補って頂けないものである、ということでした。
各自治体によって、最低生活費は決まっているようで、その金額と年金との差額が、シンプルに支給されれば、おそらく、健康で文化的な最低限度の生活は営めそうです。
ただ、仕組みとして、住宅扶助、生活扶助というカテゴリーに分けて支給額の範囲が決められているため、場合によっては、支給額が不十分になってしまいます。
ケアハウスの場合、設定家賃が低いので、住宅扶助があまり支給されません。生活扶助と合わせても、施設に支払うと、お金がほとんど残りません。毎月の生活費は、定額で施設に支払うお金以外に、従量制で、電気歳、水道代が発生し、トイレットペーパーや歯磨き粉といった、日用品も、生活していくためには必要です。
けれど、支給額では余裕がなく、足りないという月も出てきそうです。洗剤も買えない、ましてや、洋服や下着など、買えるはずもありません。
そうした場合、都度、役所の窓口に相談するしかないようですが、そのことは、とても心労のかさむことでもあります。
制度として、ケースごとに、もう少し柔軟な、余力のある支給形態を組んで頂けるようになれば、質素ながらも、何とか日常生活を営めると思うのですが。
生活保護受給者に対する、一般的な世間の目はやはり厳しく、こうした実情を口にすると、「餓死せずに済んでるだけまし」と、一蹴されることでしょう。
どうしても、受給者の当事者は、肩身の狭い思いで、ひっそりと、複雑な心情を抱えながら、生きていかざるを得ないというのは、現実です。
不安は残りますが、とりあえずは、先生のサポートもあって、無事生活保護の支給が決定したことに感謝します。
先生の著書と出会えて、本当に良かったです。人生の分かれ道が、大きく変わりました。もちろん、良い方に。
生活保護制度について、内容をきちんと習う機会はほとんどありません。せめて全国の学校に、先生の著書が蔵書されればいいのにと、そう思います。
誰であれ、私たちのように困っている人を助けておられる先生のお仕事は、素晴らしいですし、応援してますし、感謝しております。
そして、世間の意識が変わって、本当に困窮している人を救う制度で、誰の人生にも、何が起こるかわからないので、自分の身に置き換えて考えてみて、生活保護受給に対して肯定的な見方が広まればいいなと思います。
私の母も、怠惰に生きてきたわけではなく、むしろその逆で、薄利な自営業だったため、ほとんど年中無休で、70代後半まで頑張って働き、年金もきちんと納めてきたけれど、コロナで店がつぶれ、どこからも保障はなく、そうやって結果として、生活が立ち行かなくなったわけですから。
他に、無駄に浪費されている税金は、多々ある印象がありますが、メディアのせいか、何故か、世間の、生活保護受給者に対する風当たりは強いですね。
それでも、世の中には困っている人を助ける人も制度も存在する、ということを、今回の申請を通して実感することができました。
本当に感謝です。
制度がより改善され、印象が良くなり、この制度によって救われるべき人が、命を絶つ選択をせず、もれなく救われる世の中になることを願っております。
そして、困っている人が、先生を通じて、少しでも多く救われることを、心より祈っております。
三木先生、本当にありがとうございました。
ご多忙とは存じますが、どうか体調にはお気をつけて、お仕事頑張ってください。