プロローグ – 何でママはPTAに入らないの?

行政書士の三木ひとみです。本日より当面の間、毎日、本ブログにおいて「いじめ」に関する連載をします。

平成31年3月21日春分の日。今朝の毎日新聞一面記事と記者オピニオン記事には、いじめ問題が取り上げられていました。

目に耳にするたび、娘が小中学生の頃に集団いじめに遭い、母子でつらかった日々を思い出し苦しくなります。

学校はもちろん、弁護士、弁護士会、法務局の人権相談、教育委員会、何度足を運んだことでしょう。

当時、大阪市天王寺区の区政戦略委員をしていました。PTA問題も絡んだ大人のいじめもありました。

ようやく入退会自由という本来の任意団体のあるべく姿になったPTAも最近は増えてきましたが、当時はその主張をすること自体、異端も異端。

当時の記録は、数年後、某出版社の社長の後押しから書籍で出しました。その後、出版社が倒産。原稿と著作権はこちらにありますが、長年眠っていました。

娘から連絡があり、少しでもいじめで苦しんでいる人そのご家族の勇気になれば、また見て見ぬふりをすることもまた間接的ないじめ加担なのだと世に発信したいと。

お時間が許せば、目を通していただけたらうれしいです。

何でママはPTAに入らないの?

プロローグ

先生から
「この問題がわかる人、手を挙げて発表してください。」
と言われても、誰一人として手を挙げない。

誰か一人が手を挙げると、二人目、三人目とパラパラと手が挙がり始める。その波に乗るように、自分も挙げる。

こんな経験をした人は相当多いのではないだろうか。他の先進諸国では、このような光景は稀なことだ。

よく知られていることだが、日本の教育は先進国の中でも極めて画一的だといわれている。

人口流出入が盛んで住人の国籍も豊富な東京では早くから改善されているが、地方の中学校では制服の着用はもちろんのこと、下着の柄や色まで校則で決められている学校も多い。

軍隊さながらの校則に反発した世代があった都会の一部の地域を除いて、時代の置き去りのような校則に教師も生徒も縛られているのである。

30度近い夏日でも、冬服着用期間であれば厚手の冬服を着用しなければならない。さもなくば、途端に問題児扱いされ、学校で強制的に着替えさせられる。

かつて京阪神の一部の地域で悪名高い「地元集中」と呼ばれる、生徒の自由意思を無視した進路指導が行われていた。

そして、それが許されていたのだ。こうした自由な意思決定がほとんどないことを当たり前のこととして育ったため、理不尽なことがあっても誰も意見しようとしない。

理不尽なことに対する正当な主張であっても、多勢と異なる意見であれば、非常識だと非難の的にされる。

こうしたことが経験上、または本能的にわかっているのである。しかしながら、その自由な意思決定がないまま、今山積みになっている社会問題はすべて自己責任として、個人の責務にされるということには気づいていない。

このような日本社会で上手く世渡りして生き残るには、既得権力を持つ人と仲良くする、マジョリティに属することが必要となる。

従って、大勢の意見は正しい、権力者の意見は正しい、となる。

統一的教育の結果として起こっている、ある一つの問題の実態について迫っていく。本連載においては、これまでなかなか追及されることのなかった、教育問題のタブー中のタブー、PTA問題に焦点を当てる。

前半は、実話を元にしたPTA問題の実態を、一人の主婦の目線から描いている。次に、PTAという組織による既得権益の構造と実態、最終章においては誤解された「平等」教育がもたらす弊害と未来への提言を行う。

子を持つ親であれば、誰しもわが子の幸せを願うだろう。自分の子どもだけでなく、全ての子どもが、伸び伸びと自由に学び、いじめや差別から守られる教育環境を大人がつくることで、日本の未来はもっと明るくなる、そう信じている。

続き→第1章 PTAの謎 1.PTA非加入の決意

※この連載は実話を元にしたフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。

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