平成から令和へ皇位継承に伴う、前例がない大連休。空前絶後ともいわれる役所の10連休を目前とした今週、行政書士法人ひとみ綜合法務事務所も前代未聞の忙しさです。

朝から晩までお客様の駆け込み相談依頼のお電話やメールが舞い込む中、官公庁への申請予約も既にスケジュールは満杯。

役所も役所で、連休前に処理できることは終わらせてしまいたいのでしょう、審査中だった案件のうれしいご報告が、本日は毎時届きました。

  • 生活保護の新規申請の決定が福祉事務所から4件。

  • 民泊新法の許可番号取得の連絡が大阪市保健所から2件。

  • 特区民泊の認定申請決定が大阪市保健所から2件。

  • 風俗営業許可取得が警察署から1件。

そして、生命に危険も及びかねないために、この1週間、行政書士法人ひとみ綜合法務事務所が連日お客様の安否確認をしていた案件でも、ついに大阪市某区の福祉事務所が申請却下から一転、引越費用の支給決定書を出しました!(写真参照)

高齢で生活保護受給中のお客様

古希を迎えた男性のお客様から最初の相談があったのは、もう3年ほど前にさかのぼります。

若い頃に職を転々としていたため、もらえる年金額が少なく、賃貸物件の家賃を払うと毎月の生活費がほとんどなくなってしまうと嘆き、私が初めてお会いしたときもやせ細っていらっしゃいました。

結婚歴なし。子どもなし。親御さんは既に他界、一人っ子のため身寄りなし。

仕事で大きな騒音を聞きすぎて、耳が悪くなってしまったとのこと。生活に困窮し、生活保護を受けていたものの、担当者の説明が聞こえず制度上のルールをよく理解していなかったそうです。不正受給だと言われ、ある日突然保護が止まってしまった、と。

行政書士の三木ひとみが役所への生活保護申請に同行し、無事に生活保護は再開されました。その後も、お客様の強いご希望により、今日に至るまで顧問契約をしていただいています。

引っ越し費用の申請が却下される

ご相談が全くない期間もありましたが、住宅取り壊しにより立ち退きを求められた際や、耳が遠いために家庭訪問時のチャイムの音が聞こえないことが続き生活保護を止められそうになったときなど、お困りのときにはいつも公衆電話から行政書士法人ひとみ綜合法務事務所にお電話がありました。

そして、今回。聴力が弱いという不可抗力の理由のために目覚まし時計の音が聞こえなかったのでしょう、ご近所から騒音がうるさいというクレームが続き、家主も携帯電話を持たないご本人様に連絡が取れずやむに已まれず退去勧告をされたのです。

ご本人様は今年の2月に退去勧告を家主より受け、すぐに行政書士法人ひとみ綜合法務事務所に相談。私共も、当然すぐに対応しました(役所への引越費用の申請)。でも、担当ケースワーカーは対応せず、これを放置。

その度、ケースワーカーの上司に行政書士から連絡をして法に則った対応を求め、書面で改善要求をし、ご本人と役所に同行も何度もしました。

しかし、役所の対応は地に落ちたものでした。

退去勧告を受けている日までに引越費用の支給が間に合わないから期間を延ばしてくれと家主に役所自ら交渉し(そもそもここもグレーゾーンではないでしょうか)、そして家主がしぶしぶ退去日を延ばしたところ(役所から直接言われるとなかなか拒めないものですし、家主さんとしても生活保護が止められてしまっては本人さんがかわいそうとか、野宿になった場合の責任の所在なども考えたのでしょう)、家主さんが役所の言うとおりにしたら、それを理由に申請却下。

結果、路上で寝なければいけなくなる

このような理不尽な対応を繰り返した結果、ご本人様はついに居宅を失い、まだ寒さが残る4月前半、行政書士法人ひとみ綜合法務事務所のスタッフが夜22時過ぎにご本人様からのSOSを受けて役所へ行ったところ、役所の周辺のコンクリート上で寝ていらしたのです。

役所の警備員は、「あの辺なら風があまり当たりませんよ」などと言って、野宿を誘導する始末。

警察までも出動する事態に

その後も、行政書士法人ひとみ綜合法務事務所の代表行政書士の榎田が役所に同行しても、のらりくらりと何時間も時間を稼ぎ、ご本人様が集団生活は無理だと言って拒んでいるにもかかわらず施設入所を説得し続けました。

挙句、役所の閉庁時間になっても帰らないから警察を呼ぶと言って、行政書士が同席している場で警察まで出動しました。

榎田より連絡を受け、一番ご本人の事情を知っている行政書士の三木が役所に駆け付けたところ、

「行政書士の三木さんは中に入れないでください」

と、時間外窓口の警備員に生活保護の担当職員が指示する始末。

犯罪行為と無縁の人が役所に生活困窮の相談をしていて、なぜ警察を呼ばれるのですかと行政書士が窓口で警備員と交渉していると、警察官が到着。

「行政書士さんも中に一緒に入ってもらえませんか?」
ということで、無事に行政書士の三木も役所の中に入ることができました。

そして、警察官立ち合いの下、正当な引越費用の申請をしたにもかかわらず却下され、結果行き場を失い、野宿せざるを得なくなったことを説明。

このようなことのないように行政で対処してくださいと言って行政書士が帰ろうとしたところ、警察官も困り果て、行政書士法人ひとみ綜合法務事務所にどうにかしてほしいと頼んで来られました。

やむなく、非弁行為にならないよう最大の配慮をしつつ、警察と役所のケースワーカーら立ち合いの下、耳の遠いご本人に代わって家主に電話をしました。

そして、もう少しだけ部屋で寝泊まりさせてほしいと頼み、夜遅く、退去したアパートの鍵を役所近くまで持ってきてもらうことになりました。これも、行政書士が帰ろうとしても、警察の方から見届けて欲しいと頼まれる始末。

ようやく引っ越しができる事になって

家主さんからは、本日平成31年4月24日が最終退去期限だと宣告されていましたので、昨日ご本人さんに役所に再度出向いてもらいました。

お金がなく、住む場所も明日までしかいられません、明日また行政書士の三木先生と一緒に役所に行きますと言ったところ、ついに・・・写真の決定書を交付されたそうです。

まさに、感無量。ちなみに、なぜ役所がかたくなに引越費用を出そうとせず、施設に入るよう誘導するのか?これは、長くなりますのでまたの機会に書きたいと思います。

狭い部屋に大勢が雑魚寝のタコ部屋で、とても住めるところではない!刑務所の方がまし!と嘆いて、行政書士法人ひとみ綜合法務事務所にご相談に来られた方は過去多数・・・。