長野刑務所の受刑者からの手紙
令和7年に入ってから、毎週弁護士JP/ヤフーニュースで生活保護の連載を弊所行政書士がさせて頂いていることから、こちらのブログ更新は年初以来ひさしぶりです。
最近の行政書士三木ひとみによる執筆は、こちらに一覧にしているので、お読みいただけます。
→メディア掲載
昨日(令和7年8月16日)「記者クラブいらない訴訟」原告でもあるジャーナリスト寺澤有さんから嬉しいメールが届きました。
日本人で唯一、国際ジャーナリスト団体「国境なき記者団」による「自由報道の為に戦った世界のヒーロー100人」選ばれた寺澤有さん。
Mr.Terasawa Yu is the only Japanese person selected as one of the “100 Heroes of the World Who Fight for a Free Press” by the international journalist group “Reporters Without Borders.’”
過去には、横浜市長の会見において、行政書士法人ひとみ綜合法務事務所のブログでも過去に何度か取り上げた、生活保護申請者が審査期間中に自死してしまった、横浜市中区の生活保護行政の問題について質問追及してくださったこともありました。
→生活保護申請で尊い命が失われた悲しい事件を横浜市長記者会見で寺澤有さんが質問してくれました~Journalist Terasawa Yu Asked Mayor of Yokohama About the Tragedy of Public Assistance that never should have happened

昨日(8月15日)、三木さんの元気が出そうな手紙が届きました。
先日、長野刑務所の受刑者へ『わたし生活保護を受けられますか』を差し入れました。
その受刑者が出所したとき、役立ててもらうためです。
しっかり読んでくれたようで、手紙に長文の感想文が書いてありました。
この受刑者から届く手紙は、匿名でネットで公開してかまわないことになっています。
「長野刑務所の受刑者」という肩書き(?)を示して、三木さんのブログやXで紹介してみませんか。
添付ファイルの手紙(3~7ページ)は、最後の私に対する通信も含め、全部、黒塗りなしで公開してもらってかまいません。
三木さんの支援が必要な人たちは世の中にたくさんいます。
「長野刑務所の受刑者」さんが身を置いている長野刑務所は、かつては著名な実業家・タレント堀江貴文さんも収容されていた刑務所です。
日本国憲法第36条は「公務員による拷問及び残虐な刑罰は、絶対にこれを禁ずる」と規定していますが、残念ながら長野刑務所においてはこれに明らかに違反すると思しき実態があったようです。
これは、過去に寺澤有さんが報じた内容ですが、加湿設備がなく冬は著しい乾燥状態での生活を余儀なくされます。なお法律上は、居住空間における湿度の一定維持が建物管理者に課されています。
やむなく、衣類を水に濡らし加湿するという自衛策をとった受刑者に対し、水の利用を止められ、飲用水すら拒否され、大便をしても職員が来るまで流すこともできず、職員が大便を確認してから水で流してもらうという極めて屈辱的な対応もあったそうです。
毎年降積雪を理由に長野刑務所では12~3月の4か月間、戸外運動が中止とされ続け、この間受刑者が外で出ることができなくなるそうです。3畳1間の居室に閉じ込められ続け、全く太陽光や外気に触れさせてもらえず、運動もできないとなると、人間は精神的に追い詰められます。(体育館を使わせてもらえず、居室から全く出してもらえない受刑者もいるそうです。)
そんな過酷な長野刑務所に、行政書士の著書「わたし生活保護を受けられますか」を差し入れてくださった寺澤有さん。出所後、職に就き自立できるまで必要になるだろうからという温かな配慮。
「長野刑務所の受刑者」さんは、本の感想の手紙を綴ってくださいましたので、以下に公開させて頂きます。








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