自殺者の増加と生活保護~Suicides increase in Japan

行政書士法人ひとみ綜合法務事務所の特定行政書士の三木ひとみです。
2021年1月22日のWION(World is One News:世界のニュースを英語で発信するインドの企業)の英語記事から(和訳は私がしました。余談ですが英語力向上には、こうした時事ニュースなど英文と和訳セットで音読する、書き写す勉強法がとても効果的です。上級者であれば、洋画や英語のニュースを英文字幕にして見るのもおすすめです。語学は時間をかければ勉強した分だけ必ず誰でも上達するのと実際に役立つ(仕事に繋がる)、楽しいので、老若男女問わず生涯学習としても良いと思います)。

Suicides increased in Japan during 2020 after a decade of declines.

ここ10年減少していた日本の自殺者数が2020年に増加に転じた。

The number of women committing suicide has also surged amid the emotional and financial stress caused by the coronavirus pandemic even as fewer men took their own lives.

新型コロナウィルス蔓延の影響による精神面と経済面でのストレスによる自殺は、男性よりも女性に顕著に多く見られる。

Suicide has a long history in Japan as a way of avoiding shame or dishonor, and its suicide rate has long topped the Group of Seven nations.

日本では恥や不名誉から逃れるための自殺が昔から慣習的にあり、主要7か国における自殺率は長らく日本が第一位である。

A concerted national effort had, however, brought numbers down by roughly 40 percent over 15 years that included ten straight years of decline from 2009.

国の一貫した努力が功を奏し、2009年から10年連続で自殺者数は減少、直近の15年間で約40%も減少していた。

主要国首脳会議(G8)の加盟国中になると、ロシアの自殺者数が日本を抜きますが、それでも銃社会のアメリカは日本の半分以下、イギリスは3分の1以下。経済的に豊かで社会情勢も安定した日本の自殺率の高さは、コロナ前から実態としてありました。


こちらは、行政書士法人ひとみ綜合法務事務所と顧問契約をして頂いている男性のお客様から届いたお手紙です。
優しいお客様は、以前から悩んでいた他者からの偏見や差別に耐えきれず、自殺未遂をしてしまいました。
大事に至らず安堵しましたが、こうした偏見や差別が人を追い詰めてしまう現実を知ってもらいたいと考え、お客様とご相談の上個人情報を伏せ載せています。

いつも丁寧で礼儀正しく、とても人に気を遣われる方なのに、いえ、それだからか、逆に人から軽んじられる、役所の公務員からも敬語を用いられず失礼な対応を取られたこともありました。その際、行政書士から役所には苦情・改善申し入れをしたこともありました。

Preliminary police data published on Friday showed suicides totaled 20,919 last year, 750 more than in 2019.
金曜(1/22)公表の警察庁のデータによれば、昨年の自殺者数は2万919人で、2019年と比べ750人増加した。

The suicide rate had been trending lower in the first half of 2020, but from July onward the numbers began to rise as the impact of the coronavirus outbreak hit home.

2020年前半の自殺率は減少傾向だったが、コロナの影響で7月から増加に転じた。

The worst month was October, when suicides totaled 2,153 for the highest monthly total in over five years.

最悪だったのは10月で、1ヶ月間の自殺者数が2,153人と、この5年間で最も多くなった。

The number of suicides by women, at 851, rose 82.6 percent on the same month in 2019.

2020年10月の女性の自殺者数は851人で、これは前年同月比で82.6%増。

近年減少傾向にあった自殺者数がこれほどの増加に急転したのは、新型コロナの影響が長期化していることよる雇用や生活の悪化が背景にあることは間違いないでしょう。著名人の自殺、孤独な時間を余儀なくされていることなど、心理的に追い詰められやすい環境にいた人も多かったのではないでしょうか。

厚生労働省や民間支援団体は自殺の相談窓口を設けていますが、こうした相談窓口には相談が殺到し、電話が繋がらない、メールやSNSの返信が遅いという問題点の解消も難しいようです。


1月25日は行政書士法人ひとみ綜合法務事務所の設立記念日で、毎年スタッフ揃って馴染みのお店で食事会をしていましたが、今年は松原本店、天王寺支店で、それぞれ分かれてリモートワーク。全員集まることはありませんでした。


1月25日は行政書士の私の息子の誕生日(11歳になりました)でもあります。今年は静かに自宅でお祝いしました。小学校でも、通学時はもちろん校内でも給食時間以外は鼻までしっかりマスクをしているそうです。昨年春入学の大学生はキャンパスに通えずサークルにも入れず、Web講義中心とのこと。若い人たちの心身への影響も心配です。


これは、私が高校3年生の頃にオランダチームの通訳ボランティアで参加した、横浜開催の世界少年野球大会(World Children’s Baseball Fair)の写真です。最後列にオランダの国旗を掲げている長身男性の両傍らに、オランダ担当だった私ともう一人、当時上智大に在籍していた友人もいます。後ろは外国人コーチばかりなので私たち背の低い日本人は赤い帽子がかろうじて写っているくらいですが。

この世界少年野球大会は、日米のホームランキングである王貞治氏とハンク・アーロン氏が正しい安全な野球を世界に普及させると同時に友情と親善の輪を広げるため提唱し、世界中から毎年夏に10~11歳の少年少女を招いて開催されています。子どもたちは参加費無料でスポンサー協力などにより新品の野球道具一式をもらうことができ(私が参加した1999年横浜大会と2002年和歌山大会ではそうでしたが、今は変わっているかもしれません)各家庭の経済事情や野球経験に関係なく参加のチャンスがある、素晴らしい大会だと常々思っていました。

755本のホームラン数で当時の世界記録を作ったハンク・アーロンさんがお亡くなりになられたことを伝える、ニューヨークポスト2021年1月22日記事。

Hank Aaron, who endured racist death threats while chasing down and breaking Babe Ruth’s all-time home run record, and still considered by many to be baseball’s legitimate long ball king, died Friday. He was 86.

ベーブ・ルースのホームラン記録に挑戦し、そして記録を塗り替え、同時に身に危険の及ぶ人種差別にも耐えた伝説の野球王、ハンク・アーロン氏は金曜、86歳で死去した。

白人のルースの記録を黒人のハンク・アーロンさんが破ろうとしていたことに反感を抱いた白人至上主義者による執拗な嫌がらせや、身の危険となる脅迫が沢山あったことを当初ご本人は隠していたそうです。ある時ふとしたきっかけでこの事実が知れ渡ると、アーロンさんを支持、応援する手紙が人種問わず全米から寄せられたという素晴らしい逸話があると知りました。白人からの嫌がらせの手紙を処分するためにと、マッチを送った白人もいたそうです。

私が若い頃に通訳スタッフとして参加させてもらった2大会では、10日間同じ施設で寝食を共にした子どもたちは言葉の壁をいとも容易に乗り越え仲良くなっていました。そしてコーチ陣の国際交流もまた素晴らしく、ボランティアでやってきた地元の大学野球部員たちはアメリカのコーチから「安全な野球」「褒めて伸ばす野球」を実際に見て学んでいたように思います。技術だけでなく、自分と周りに怪我をさせない道具の扱いや所作を丁寧に根気よく伝えていたコーチの姿勢が印象深く残っています。青少年の健全育成にスポーツの力は偉大ですね。


コロナ前、マスクなしで笑顔で楽しそうに会話しながら歩いているのは、行政書士法人ひとみ綜合法務事務所の若手スタッフさん。早くまたこんな当たり前の日常が戻ってくるよう願うと同時に、私も自分のできることに取り組んでいきたいと思います。


行政書士法人ひとみ綜合法務事務所の設立記念日(1月25日)に、スタッフさんがプレゼントしてくれたピンクのお財布です。可愛くてもったいないので、まだしばらく使わずに飾っておくことになるかもしれません。

ラッピングのリボンも可愛いので、仕事用カバンに付けてみました。


明日は令和2年度行政書士試験の合格発表日ということなので、2015年行政書士試験に合格した際の私の成績表を恥ずかしながら記念に公開してみます。シングルマザーで働きながら独学で合格したので、まあまあの自己評価をしています。

個人的には、行政書士試験はお金をかけなくても独学で十分合格可能。実務は尚のこと、高いお金をかけてセミナーなど受けなくても、強制加入団体である行政書士会の主催する実費紙代程度の安価または無料の研修で十分。社会生活の複雑高度化に伴い、日々変わりゆくデジタル行政の今、自力で調べられる情報ばかり。むしろ人から教わることは、その時点で既に最新の情報ではない可能性があることに十分留意が必要でしょう(行政書士のひよこ食いなんて言葉も最近よく聞きます)。

明日合格して晴れて行政書士になる方々には、主に官公署に提出する書類等を正確・迅速に作ることで国民生活の向上と行政の円滑な業務遂行に寄与することのできる、高度情報通信社会における行政手続きの専門家、行政書士はコロナ禍においてまさに今必要とされているので、ご自身の特性を活かし街の法律家として活躍されることを心から願っています。

自殺者の増加と生活保護~Suicides increase in Japan”へ2件のコメント

  1. 福岡県 H.S様 より:

    自殺未遂された方のところ読んで胸が痛みました。
    そうなんです。人に気遣いのできる優しい方ほど辛くしんどい思いをしてると思います。書かれてるとおり。
    理不尽です。神様は不公平だと思います。こんな人たちほどご褒美があっても良いのに❗
    今、みんな不安でたまらないんですよね。
    そのはけ口で自粛警察だったり誹謗中傷のビラまいたり…。悲しいです。
    私も母の面会禁止で心配と不安で辛いですが今はみんなそうなんだ、と言い聞かせてます。
    早く収束してほしいですね。
    普通に母に会いに行って手を握ってハグしていっぱいお話してやりたい。
    三木先生が書かれたように英文読んだあと和訳読んでみました。ぶつ切り的に単語はわかるのでおぉ❗なんとなく読めるなと。上達してきたらおもしろくなるんでしょうね❗

  2. 行政書士三木ひとみ より:

    H.S.様、コメントを頂いていましたのにお返事が遅くなり申し訳ございません。今週も通常通りの業務量に加え、私自身も同業者(驚くことに同じ大阪府行政書士会所属の行政書士で身元も特定しています)からインターネット上で不特定多数が閲覧可能なSNSコミュニティサイトにおいて事実無根、名誉棄損となる誹謗中傷の書き込みをされまして、法的対応に追われていたところでした。

    すぐに行政書士事務所スタッフが証拠保全(当該書き込みのなされた画面のデータ保存)と共に、書き込みが公開されている間に管轄の警察署に出向き刑事課において事実確認および写真撮影をしていただきました。今は電子内容証明も、非常に便利になりました。

    「たかが悪口」「気にしない方がいい」
    他人はそう慰めても、いわれなき誹謗中傷を受けた本人は許せないものだと、この度の自身の身に降りかかったことで、あらためて思いました。

    そして、こうした経験もまた、街の法律家としてお客様の気持ちに寄り添い、法に則った迅速適切なサポート対応に活かすことができるでしょう。ネット上での誹謗中傷、名誉棄損の被害に遭ったというご相談は増えているので、その際の対処法についても、いずれブログにまとめて書きたいと思います。

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