遺書を行政書士に送付!~東京都23区内福祉事務所の心無い対応により追い詰められた女性のお客様

行政書士の三木ひとみです。最近業務多忙でブログがなかなか書けずにいましたが、今日は急遽お客様たってのご希望から、ここ数日の出来事を公開することになりました。

本来福祉事務所名も実名称で記載公表を望まれましたが、お客様の個人情報保護の観点から「東京都23区」としています。(→その後、最後にお客様が希望されたためブログの後半に福祉事務所名も記載)。

『私は、不意、自意に関わらず死亡後も、行政書士法人ひとみ綜合法務事務所に相談費用を必ず支払いたいです。
遺産から優先で必ず支払いを望みます。
明記が遺言とかの効力になるのでしたらと思い書きました。
他に確実な方法があれば言ってください。
とにかくなにがあっても支払いは履行するつもりでいますので
どうぞ待っててくださいね。』

こちらは、本日令和3年10月15日金曜日朝、女性のお客様から行政書士法人ひとみ綜合法務事務所に届いたメール(個人特定されないよう一部変更しています)です。

公的機関ではなく、民間の行政書士法人ひとみ綜合法務事務所では通常は前払いで相談料や書面作成料など業務対価を頂いてから、対応します。ただ、こちらの女性のお客様は生活保護受給中で家賃も高額のため、生活保護制度で支給される住宅扶助費の上限で足りない分の数万円を生活費を削り捻出しているような状況で、とても人道的にそこから更に行政書士費用を支払ってもらうわけにはいかないことをご説明してきました。

ただ、優しく社会常識あるお客様は心苦しく思われていたのでしょう。生活保護申請を初めてした今年の秋までは、働いて税金も納め、生活保護に頼らず自立した社会生活を営んでいた方です。

コロナの煽りを受け就職した先では、お子さんのいる女性の派遣社員が多く、皆それぞれにストレスが溜まっていたのかパワハラ、職場いじめが横行していたといいます。挨拶を無視され、仕事を教えてもらえず、からかわれるなど、あからさまな大人のいじめにより深く心傷つき、精神的な病を患ってしまったのです。

もう死んでしまおうと食べるものも食べない生活だったところ、偶然にも行政書士法人ひとみ綜合法務事務所のホームページを見つけられ、電話はできないけれどメールで全て対応してほしいというご希望でご連絡をして頂き、無事に生活保護が受けられるようになりました。

生活保護制度を利用して健康状態を取り戻し、再び社会復帰したいと望みをかけていたお客様が、このように再び死んでしまいたいと遺書を書く程に精神的に追い詰められる前に、行政書士から当該福祉事務所には何度も連絡を入れ、生活保護受給者の方からこういう相談があったので、有償で行政書士や弁護士に相談しなくて済むよう、役所で適切に親身に対応してくださいとお願いしていたのです。

さらに、昨日は東京都の福祉課にも連絡を入れ、上級行政庁から当該福祉事務所にも事実確認や対応改善の申し入れを行政書士が行っていたのですが、十分な対応がなされなかったことは誠に遺憾です。

お客様の相談内容は具体的なことは伏せますが、至って常識的かつ客観的に理解できるもので、その一つが「現在の物件家賃が高額で、住宅扶助費の上限を数万円超えているため生活費を大幅に削らなくてはならず、東京都品川区では安価な物件が少ないため近隣区にも対象を広げて物件を探したい」という相談でした。ただ、品川区福祉事務所では一貫して、品川区外での引越は認めないという回答でした。
こちらが、それを訴えるお客様からのメール文面(個人名のみ伏せたもの)です。

『転居指導をし、同一区内の品川区での転居ではないと、転居に係る費用は出ないと主張しております。
(移管は認めているようです)
その根拠は、生活保護法の第3条、第19条、第27条、厚生労働省社会援護局保護課長通知問7-30「転居に際し、敷金等を必要とする 場合」の 答えの第2項実施機関の指導に基づき、現在支払われている家賃又は間代よりも低額な住居に転 居する場合「こちらの指導に従った上で敷金がでる形になる」と主張しました。
同一区内ではないと転居費用が出ないという根拠は、どこにあるのか聞いたところ、
「上記の法律を全て合わせたものが、それになるのですけど」
と主張しております。
これ以上お話ししても無駄だと思った為、個人の判断ではなく、明確な回答が頂きたいので、文書で提出していただくようお願いしたところ、
「個人の判断ではなく、福祉事務所の判断」との主張。

私としましては、日が経てば経つほど、金銭的に苦しくなるので、とにかく、1日も早く家賃の低い家に引っ越しができることが第一の希望です。
例えば移管で転居費用が出る、認められる、となっても、事務処理が面倒になる●●●さんが、その後も個人的感情関係なく、スムーズに進めてくれる事はあまり期待ができません…』

同様のケース、たとえば大阪市天王寺区は総じて家賃が高額で安価な物件が見つかりにくいのですが、すぐ隣の西成区や生野区だと同じ築年数、利便性でも家賃は大幅に下がる傾向があるので、高額家賃物件に住んでいる生活保護受給者の方についてこうした安価な家賃物件の近隣区への転居を大阪市は柔軟に認めています。

ほかにも、福祉事務所の担当ケースワーカーの心無い言動により心を痛め精神的に追い詰められてしまったお客様は、不安感や恐怖感から電話や対面での口頭の話をすることが困難となり、行政書士への相談連絡もすべて電子メールでされているため、行政書士から福祉事務所に事情を伝え、メールでの相談対応をしてほしいことを伝えたところ対応不可との回答が即座にありました。

コロナ禍においては、メディアの報道や世論の後押しもあって、生活保護行政の改善進歩が全国的に見られ、現在はメールアドレスを公表している福祉事務所も増えています。また、東京都にも確認したところ、東京都が生活保護行政においてメール対応を不可とするような通達は出していないということで、あくまでも当該福祉事務所の判断でメール対応が不可との返答でした。

女性のお客様は健康上の理由から、スーパーなどで安く売っている卵や野菜を食べることができず、通常よりも食材費がかかります。

こちらは、生活保護決定する前に提出した、お客様の生活保護申請書に記載した内容です。

『現在の賃貸物件家賃は高額で、保護費で全額住宅扶助費が出ないと生活がとても厳しいと思います。私は健康上の理由から無農薬無添加で抗生物質が使用されていない食品しか受け付けず、そうなると卵も6個600円ほどするので最近食べることができずにいます。野菜も無農薬は高額で食べることがあまりできていません。命を守るためにも、生活保護決定しましたら速やかに引越費用の申請をさせていただきたいので、いろいろと相談させていただけると幸いです。』

このように食材を選択しなければ、命にかかわる状態なのですが、品川区内で安価な物件が見つからないため生活保護決定後も生活費を削って足りない家賃を払っており、食事も節制されています。

十分な食事が採れないと、睡眠や精神状態にも悪影響を及ぼしますから、遺書のようなものを行政書士事務所でメール送付されるほど、追い詰められてしまったのでしょう。

本日も、朝一番に行政書士事務所からFAXにて当該福祉事務所および東京都の福祉課に事実経緯や対応の要望を送付しましたが、午後になっても受領連絡がなく、行政書士から東京都に連絡を入れた次第です。

『これを●●区に送っておけばいいですか』
と、担当者の寝ぼけたような対応に憤りを感じました。

FAXは届いているので、●●区に送りますねと、終始緊張感のない気の抜けた対応でした。行政書士法人ひとみ綜合法務事務所がこれまで生活保護行政に有償で携わりながらも、本来こうしたことは行政の仕事であり、保護受給者の方が生活費を削って行政書士に相談しなければいけない状況はおかしいのですよと話をしました。

ご本人様の希望から、福祉事務所名と共に事実は弊所HPで公表させてもらいますので、きちんと対応をしてくださいということも伝えました(とはいえ、行政書士の判断で、福祉事務所名は今回は伏せることにしましたが→本ブログの最終確認時にお客様から、福祉事務所名を公表してほしいとのご希望があったので、ブログの最後に記載しています。)。

東京都の福祉課の男性職員は、「●●区も一生懸命やっているようです」と、他人事な話し方なので、ではなぜメール対応ができないのですか?ご本人は当初から行政書士にも殆どすべてメールでご相談されていて、それを行政が担ってくれたら良い話ではありませんか?と申しましたら返答に窮していました。

尚、こちらの文面も当該福祉事務所に生活保護申請時に、申請書に記載した内容です。このように、以前から心無い対応があったために、お客様は行政書士事務所に生活保護申請のサポートを依頼されたのです。

『昨年度無収入だった為、国民健康保険の免除申請制度の問い合わせの電話を品川区にしました。対応職員がイライラしていたようで、大変乱暴で話を聞いてもらえず、案内もしてもらえませんでした。乱暴で話す隙間が無く、こちらのお話しを聞いてもらえないかとやんわりとお願いしたところ、「あーそうですか!すみませんね!」と、話が終わっていないのに速攻で電話を一方的に切られてしまいました。
正直電話もするのも辛いです。審査においては、ご配慮いただきたいので、何卒よろしくお願いいたします。』

他の福祉事務所でできることが、日本の首都の福祉事務所でできないはずはありません。直近では、兵庫県の某福祉事務所において、行政書士が同席した家庭訪問時にケースワーカーと生活保護受給者の方にメールアドレスを交換するという配慮ある対応でした。

お客様のご希望通り事実を公表することで、東京都の生活保護行政の改善に繋がることを願います。

↑ブログは上記で終わるつもりで、お客様に内容確認のメールをお送りしたところ、返ってきたメールがこちらです。

『三木さま

お忙しいところありがとうございます。
見るのがつらくて、ざっとなどですが目を通しました。
後で心の余裕ができれば見ますが、「確認」という意味で見る必要はないと思っています。
これまで自分が先生にメールした内容は事実で、何より先生を信頼しています。

公文書をお願いしても書いてくれない、上司にも電話を代わってくれない、メールも…何も動かない。
正当な「福祉事務所の判断」なら、公文書で出せるはずだと考えるのですが…
後輩のためにも、品川区福祉部生活福祉課第三係と東京都の対応について可能な限り、
正式な特定できる実名称を実際に公開してください。』

というわけで、福祉事務所名を公表いたしました。

これまでにも、行政書士法人ひとみ綜合法務事務所のお客様のご希望により、不可解な行政対応のあった福祉事務所名を公表したケースで、役所から行政書士事務所に対してブログの削除要請や苦情申し入れは一度もありません、私人の表現の自由ですから当然ではあります。

そして、これまでに行政書士法人ひとみ綜合法務事務所ホームページ本ブログにおいて、事実を公表した福祉事務所はその後の対応が改善されました。

多くの方に事実が明らかになることで、より生活保護行政が透明性と公平性をもって正常に機能し、困っている方が(行政書士が間に入らなくとも)無償で国の制度によって救われる、憲法第25条の要請にかなう一助となるものと思います。

いつの日か、行政書士法人ひとみ綜合法務事務所の業務内容から、生活保護の文字がなくなることが私の一つの夢・理想であり、目標でもあります。

最近多忙によりブログの更新はできませんでしたが、ご縁あって関西の出版社の女性社長さんと二人三脚で生活保護の書籍を令和4年出版することとなり、こちらのYouTube動画を公開しています。

動画の最後に、生活保護費の計算方法をわかりやすく解説しています。生活保護費に関するご質問はとても多いので、ご参考にしていただければ幸いです。

https://www.youtube.com/watch?v=p_pwO59LcYI&t=342s

遺書を行政書士に送付!~東京都23区内福祉事務所の心無い対応により追い詰められた女性のお客様”へ3件のコメント

  1. 福岡県 H.S様 より:

    読んでいて胸が苦しくなりました。ものすごく憤りを感じます。東京都の闇を感じます。いくらコロナの感染者が減少してきてもこういう問題を見て見ぬふりして1人の女性を追い詰めるなんて。テレビではこういうことには光を当てない。都の職員も税金で食べているんでしょう?何を勘違いしてるのか。それこそ自分達は上級国民だとでも?言うのでしょうか?
    新しい政権はきちんとこの問題にも向き合って頂きたいです。

  2. 行政書士三木ひとみ より:

    H.S.様、ご無沙汰しております!行政書士の三木です!
    日々の業務に追われご返信できないときもありますが、いつも、コメントを頂いたら皆で嬉しく拝読させて頂いております。ありがとうございます!

    本日、東京都品川区福祉事務所から大変嬉しい連絡が行政書士事務所に入りました。事実をネット上で公表したことは大きかったのでしょう、先週全く動かなかったものが、早急に東京都と協議して下さったようです。

    ネット上に書いたことは、全世界に瞬時に発信され、たとえ後から削除しても実質的にずっと残ってしまうものですから慎重にしなければいけませんが、逆にこうした個人のかけがえのない命にかかわる生活保護行政や福祉の対応については一日の停滞がその名の通り命取りになることもあるので個人がネットで発信できることは今の時代の恩恵の一つだと思います。

    また、後日(このブログを読まれて心配されている方も少なくないので、できたら今夜にでも)ブログでご報告させていただきますね。

    H.S.様の他者への思いやりあふれる言葉に、私やこのブログのお客様(ブログも読まれています)だけでなく、コメントを目にされた皆さんが温かい気持ちになったことでしょう。心からお礼申し上げます。
    H.S.様も、季節の変わり目、秋を通り越して一気に冬になったようですから、くれぐれもご自愛くださいね。

  3. 福岡県 H.S様 より:

    三木先生、お忙しいのに返信ありがとうございました❗久々でとても嬉しかったです。こういう時に社会とのつながりを感じて心が強くなります。
    お客様の声も拝読してます実にいろいろな環境に身を置いてらっしゃるかたが多いんだなと思います。
    私と同じように孤独を感じてたり、ご両親やごきょうだいの保護申請に奔走されてたり、皆さん、本当にがんばっている、お疲れ様です、って思います。
    私も歪んだ正義感で暴走してしまわないように時々冷静に自分を
    律するようにしてます。三木先生も書かれていたようにネットで何かを発信することの便利さと怖さを忘れないようにしないとですね。いくら匿名とはいえ。

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