令和2年夏に多かった生活保護相談「失敗しても終わりではない!」

行政書士法人ひとみ綜合法務事務所の夏は怒涛の忙しさ(生活保護相談だけでなく、様々なコロナ給付金申請サポート、遺言相続といった民事相談に加え、コロナ禍において急速に行政がオンライン化する中、税理士・弁護士の先生や同業の先生方からのITサポート依頼も※当事務所にはエンジニアスタッフが常駐)で、ふと気づくと前回のブログ更新から一ヶ月以上が経っていました。

この間、安倍晋三首相の持病(潰瘍性大腸炎)の再発に伴う辞任表明や、大阪都構想の是非を再び問う、2度目の住民投票が実施されることが決まるなど、社会はめまぐるしく日々変化していました。


行政書士法人ひとみ綜合法務事務所天王寺支社から徒歩20分ほどの距離にあるのは、日本一高い商業ビル『あべのハルカス』。夏は陽が落ちるのが遅いので、19時過ぎでも真っ暗にはなりません。この日は、奈良県の不動産会社さんとのお打ち合わせでしたが、コロナ禍で多忙を極めているようで20時頃お見えになりました。天王寺駅は奈良への交通利便が良いので普段は事務所にお越しいただくのですが、駅直結のこの場所で食事と打ち合わせを兼ねて時間の節約でした。まさに時間との戦いの夏でした。

第一次政権時も持病の悪化で、2007年に退陣を余儀なくされた安倍首相。その際も政権投げ出しとの批判バッシングを浴びたため、ことコロナ禍において自身の健康不安と孤独の戦いをされてきたことには同情を禁じ得ません。

日本の短命政権の連続に終止符を打った安倍首相の国際的評価は総じて高く、その功績は公平に評価されるべきだと思うものの、新型コロナウィルスのリスクが当初軽んじられたために、緊急事態宣言の発令に伴う休業や自粛を余儀なくされ、生活に直結する多大なる影響を受けた方々が政治に寛容になれないのも無理はないでしょう。


この日は、和歌山県から来られたお父様と息子さんと事務所で昼食をご一緒しました。この後、行政書士事務所の提携する士業の先生の所有するアパートに入居され(ご厚意により初期費用は免除していただきました)、生活保護申請にも行政書士が同行しました。

令和2年夏の行政書士法人ひとみ綜合法務事務所の生活保護相談の傾向として、とにかく印象深いのは、これまでギリギリのところで踏ん張ってきた方々が老若男女問わず、コロナの影響による仕事減、求人数減によって生活保護に頼らざるを得ない状況に追い込まれてしまった方が「こんなにもいるのか!」と愕然とするほどに多かったことです。

就職氷河期と呼ばれる年にたまたま当たってしまっただけで長い間苦労を強いられ、努力が報われない不遇の時を過ごした方々や、非正規労働でも、あるいは健康状態に不安があってもアルバイトで繋いで、はたまた採算ぎりぎりでも長年続けてきた自営業で自立して生活できていた方々が、コロナによって徐々に生活の糧を失い、持続化給付金や失業手当で一時的に再起に望みをかけても、景気が追い付かずその見込みもなく、困窮生活に陥った方々からの相談が毎日朝から晩まで全国から、寄せられています(昨日も、今日も・・・)。

職場の寮や借り上げの社宅に住んでいた方々は職と同時に住まいも失い、賃貸住宅に住んでいた方も家賃が払えず退去を余儀なくされ、家がない状態で相談される方も例年の比ではないほど多いです。

そのため、毎日毎日、相談者の方だけでなく、全国のお付き合いのある信用できる不動産会社さんとのやり取りもしています。

行政書士以外は、業務として福祉事務所に提出する生活保護申請書類などを作成することは法律上できませんから(罰則規定もあります)、生活困窮し敷金礼金火災保険料や前払い家賃など初期費用を払えない方や保証人がいない方でも、何とか審査に通してもらえるよう、ご紹介先の不動産会社さんが尽力して下さり、その後は行政書士に生活保護サポートをバトンタッチという流れで、まさに不動産会社さんとは二人三脚でこの夏はコロナ禍で不運にも職と住居を失った方々が正当に救済されるべく、力を合わせて対応してきた感があります。


兵庫県の某老舗ホテルで、この日はコロナ支援の打ち合わせでした。ホテル館内はGo Toトラベルキャンペーン中にもかかわらず、わりと閑散としていた印象です。

ただ、福祉事務所によっては良心的な不動産会社の担当者さんに対して、色眼鏡で見て(たしかに、いわゆる貧困ビジネスとされるような不動産会社もありますが、そうした悪徳業者は本来住宅扶助費として役所が支給するお金以外の生活扶助費なども何らかの名目をつけて徴収しようとします。

あまり一般的に知られていませんが、ホームレスの方が生活保護申請をしようと福祉事務所を訪れると、とりあえずの滞在場所として役所に案内される施設は、住宅扶助費だけでなく生活扶助費も食費や光熱費などという名目で徴収してしまうところが多く、その割に食事も十分な量でなかったり衛生的ではなく問題があるとして、耐えられず施設を出てしまった、そんな方からの相談も行政書士法人ひとみ綜合法務事務所には過去多数ありました。)、心無い対応をされることもあるそうで、全国の良心的な不動産会社から相談を受け、行政書士がやり取りする中で信頼できる不動産会社と提携するようになった経緯があります。

こうした、長年に渡る行政書士事務所と不動産会社の信頼関係の蓄積によって、行政では手の届かない、救えない方々(セーフティーネットが用意されているのに行き着いていないパターンの多くが、家がない、でも役所の紹介する施設には入りたくない、しかし賃貸物件の審査に通らない、といったものです)に「助かりました」と感謝してもらえる仕事ができることは、行政書士としての醍醐味です。


お客様が13匹もタイが釣れたとおっしゃって(関西空港のお近くの海だそう)行政書士事務所まで持参してくださったので、皆で美味しくいただきました。

コロナのワクチンはすぐに完成するわけでもなく、また必要な方々に行き渡るまでに時間も要し、さらに免疫はもって数か月という説もあるので(インフルエンザも予防接種を受けたのに感染したというのはわりと聞く話)今後も当面は【With Corona(コロナとの共存)】社会。残念ながら衰退する産業もあるでしょう。

政府は日本の産業を生き延びらせることに重点を置き、その経済刺激策の一つが「Go Toトラベル」だったりするわけですが、感染者の増減や傾向によって素早く政策に反映させる必要もあり、大変難しい舵取りになるでしょう。

人工知能(AI)は感染症拡大防止にも使われ、行政手続きにも応用されつつありますが、AIはあくまでも蓄積されたデータに基づいて答えを導くことしかできないので、偏見を増幅させたり人権侵害になるおそれもあり、AIに決定を任せることは政治家や行政の責任転嫁にも繋がりかねず、現実的ではありません。

そのため、行政と市民の架け橋となることが使命の行政書士の社会における役割は、今後もますます増していくことでしょう。先日は司法書士業務をAIがサポートという実務的記事を書きましたが、AIに行政書士業務のサポートをしてもらえる未来も遠くないかもしれないと思いつつ、リモートでは対応できない実務が多いこともまた事実。

新たに行政書士法人ひとみ綜合法務事務所の縁の下の力持ちになってくれるスタッフを迎え入れることになり、現在他県から大阪市の賃貸住宅に引越しの準備をしてもらっているところです。


こちらは、本日行政書士法人ひとみ綜合法務事務所に届いた北海道函館空港からのクール宅急便・・・中身は・・・スタッフ皆が大好きな『白い恋人』大きな缶で沢山入っていて、皆疲れも吹っ飛びました。お心遣いをありがとうございます!!

令和2年夏に多かった生活保護相談「失敗しても終わりではない!」”へ2件のコメント

  1. アバター 福岡県 H.S様 より:

    毎日、想像を絶するお忙しい中本当にお疲れ様です。

    今年は忘れられない年になりそうですね。今までの常識が通用しないという。
    たぶん生活保護申請も増えるだろうなとは思ってましたがそれをはるかに越えるような凄まじい件数だったんでしょうね。
    本当にお疲れ様です。体を壊されませんように。
    しかし、日本中にどれほどの人が追い詰められて明日をどう生きようかと悩んでるのかと思います。この瞬間にも。

    菅さんが大本命のようですが少しでも救われる人が増えるのかなぁ。正直、微妙…。
    政界の裏の部分がなんか見えて嫌ですね。

    白い恋人❗

    私も大好きです❗
    絶品ですよね(^O^)
    ホワイトチョコのミルキーな感じとクッキーとのハーモニーがたまりません❗
    際限なく食べれます。

    糖分は毎日とった方が良いらしいですね。疲れをとるのはもちろんですが精神的にも良いらしいです。優しくなれるみたいです、人に対して。

  2. 特定行政書士三木ひとみ 特定行政書士三木ひとみ より:

    H.S.様、コメントを頂いていましたのに、お返事が遅くなってしまい失礼いたしました!
    ホームページを少しリニューアルしたため(以前のHPで使用していたワードプレスのテーマが本体のプログラムの最新のものに対して少し古いものになっていたので、最新対応にカスタマイズ)変更するのに時間がわりとかかってしまい、その間コメントを見ることができない状態でした。

    以前よりHPアクセスしたときのページ表示が速くなって、デザインが全体的にすっきりして文字が読みやすく、またセキュリティ面も現在一番安全とされる対策を講じていますので、より安心で利便性が高いHPに強化されました。

    先週の4連休の初日に、このブログでご紹介した北海道の白い恋人を送ってくださった大阪の行政書士の先生(介護福祉関係や国際業務といわれる行政書士の業務を専門とする松下秀雄先生)を交えて、行政書士法人ひとみ綜合法務事務所のスタッフで3密を避けた安全なお店でランチ会をしました。新しいスタッフも加わったので、お客様にもHPでご紹介したいと思い写真は撮ってあるものの、本当にコロナの影響から生活保護やコロナ支援金のご相談が毎日沢山あるので、どうしてもお客様のご相談対応が優先されてしまいます。

    面談相談予約のキャンセル変更などで時間が空いたときに、またブログやスタッフの紹介ページも更新したいと思っていますので、またご覧いただけますと嬉しいです。

    季節の変わり目で体調を崩される方も増えていますので、H.S.様もどうぞご自愛くださいね。

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