生活保護申請で尊い命が失われた悲しい事件を横浜市長記者会見で寺澤有さんが質問してくれました~Journalist Terasawa Yu Asked Mayor of Yokohama About the Tragedy of Public Assistance that never should have happened
横浜市の公式ホームページによると、横浜は日本国内において気候変動問題、持続可能な都市づくりに率先して取り組んでいる自治体で、山中竹春市長は2021年8月に就任して以来、『今の市政は、市民の皆様のニーズに十分に応えられているか』と、問い続けながら、市民と対話を重ねてきたそうです。
Yokohama, Japan is a leading city in Japan in fighting climate change and improving sustainability and Yokohama Mayor Yamanaka Takeharu has made resident communication a priority and kept asking himself whether the city Yokohama is bridging its citizen demands in changing society ever since he took office in August of 2021, according to the official website of Yokohama.
山中竹春市長は、日本第二の巨大都市のトップ。2022年2月のロシアによるウクライナ侵略以降、横浜市は地方自治体として、姉妹都市であるウクライナ南部の姉妹都市オデッサ市を物質面で全力で支援してきました。横浜市民からオデッサに送られた寄付金はおよそ4,500万円(337,000ドル)。
Yamanaka Takeharu is the leader of the country’s second largest city and Yokohama Municipal Government has provided concrete support to its sister city of Odessa, the southern Ukrainian city since the onset of Russia’s full-scale invasion of Ukraine in February 2022, with a total of some 45 million yen (roughly $337,000) in donations.
山中市長は2023年3月16日横浜市役所にて、長引く戦争により損傷著しい電気、水道、下水の施設の復旧のため、オデッサ市に更なる支援をする覚書を締結しました。
Yamanaka signed a memorandum confirming further support to Odessa in restoring electricity, water and sewage facilities that have been severely damaged by the prolonged war at Yokohama City Hall on March 16, 2023.
オデッサ市のゲネディー・トゥルハノフ市長は、横浜市議会で、こう演説しました。
『オデッサは、大変重要な支援を得られた。困難なときに真の友を知ると言うが、日本はオデッサの真の友だ。』
Odesa Mayer Gennadiy Trukhanov delivered a speech to Yokohama City Council, stating, “We have received very important support. It is said that you can know a true friend in times of trouble, and Japan is a true friend.”
令和5年5月10日、山中竹春横浜市長の記者会見が開かれました。そこで、ジャーナリストの寺澤有さんは、この行政書士法人ひとみ綜合法務事務所のブログで知った、横浜の生活保護申請時における問題対応について質問して下さいました。
On a recent press conference on May 10, 2023, journalist Terasawa Yu asked some questions about the problem he read on this Hitomi Law Office’s blog which was occurred in Yokohama when applying public assistance.
この寺澤有さんの記者会見における市長に対する生活保護の質問に関して詳細をお知りになりたい方は、こちらの寺澤有さんのNoteをご覧ください。(日本語のみ)
If you’d like to know in detail, you can read Terasawa’s Note from here (only in Japanese).
→『弱者に興味がない山中竹春横浜市長』(2023/5/11公開・日本語のみ)
寺澤有さんは、前回の山中市長の記者会見で、横浜市民すべての最低限度の文化的な生活が実質的に守られているかを質問したようです。
It seems that Terasawa asked the mayor Yamanaka a question at the last press conference, whether all the citizens in Yokohama are guaranteed of the minimum standard of living.
山中竹春市長はこの寺澤有さんの質問に対して、生活保護の担当部署が適切に仕事をしていると考えているので、担当部署に直接尋ねてほしいと答えたようです。
Yokohama Mayor Yamanaka Takeharu answered that he thinks the responsible section for public assistance is working properly, so Terasawa should ask those questions directly to the responsible section.
寺澤さんは、山中市長のこの前回の回答について、まず質問をしました。
Firstly, Terasawa asked Yamanaka about the previous answer.
「山中さん自身は生活保護の給付について調査したり、報告を受けたりしたことがないという意味でしょうか。」
“Have you never investigated about the payments of public assistance, nor never been reported about it from the section?”
山中市長は、次のように答えました。
Yamanaka answered to his question as follows.
「ご質問ありがとうございます。担当部署のほうで、細かい数字とかに関しては、調査、報告に関しては、報告はいただいておりますけれども、細かい数字等に関しては、所管部署のほうにお尋ねください。」
Thank you for asking the question. I have been reported from the responsible section, but, but about the detailed number or something, please ask directly to the section.
寺澤有さんは質問を続けました。
「前回の記者会見についてネットで記事を公開したところ、横浜市出身の三木ひとみさんという行政書士から記事にコメントをつける形で情報提供がありました。」
Terasawa, then asked next question. “I wrote about the previous press conference on the internet, and Ms. Miki Hitomi, a Gyoseihsoshi Lawyer who used to live in Yokohama sent me information by comment on that report.”
「横浜市中区福祉事務所に生活保護の申請書を代理作成、提出し、『本人は病気で外出できないので、早急に家庭訪問をして、生命の維持に必要な措置をとってほしい』と再三要請していたにもかかわらず、放置され、結局、本人は自殺してしまったそうです。そして、死後、生活保護決定がなされて、火葬費が支給されたと。こういう事例があったっていうことを山中さんはお聞きになったことがありますか。」
“According to that information, she had prepared for her client needed documents to be submitted to Naka-ward in order to apply public assistance and repeatedly asked to visit the client’s home immediately and give necessary assistance to save life as the applicant is sick and cannot visit the welfare office. However, the welfare office in Naka-ward Yokohama hadn’t done their job and the applicant attempted suicide and lost the life. After his death, the public assistance program provided funeral assistance. Have you ever been reported about this case? ”
山中竹春横浜市長はこの質問に対して、担当部署にお尋ねくださいとだけ回答したようです。
Yokohama Mayor Yamanaka Takeharu just answered Terasawa to ask that question to the responsible welfare section.
最近は若い人の自殺も増えていることから、自死の話題に触れるときは慎重になる必要があります。
Suicide is a hard topic, especially because there are increasing number of youth suicide.
激しい落ち込みや不安、その他の心の病が引き金になることがあります。大事なことは、未然に防止できる自死もあるということ。
Suicide can be a result of severe depression, anxiety or other mental health disorders, and the important fact is that it’s often preventable.
生活保護申請をしたときのこと、辛い経験として記憶している人が少なくありません。
When people apply for public assistance, they often find the experience negative.
精神的な病を抱えている人にとって、生活保護申請は複雑でわかりにくいと感じたり、また役所での待ち時間を含め時間がかかることが多いのです。
The application process can be confusing and complex to people with mental disorders and it is usually time consuming with long waiting times in offices.
横浜市中区で生活保護申請をした30代の男性は、年齢や外見的なことから不適切な対応を横浜市中区の職員にされたことから、悲しい死の悲劇に至りました。
My male client in his 30s faced unfair treatment and judgement based on his age or looking when applying for public assistance at the hall of Naka-ward in Yokohama, the resulting disruptions to his death.
この横浜市中区の生活保護行政における問題に関して詳細をお知りになりたい方は、こちらの行政書士法人ひとみ綜合法務事務所の過去のブログをお読みください。日本語と英語併記のブログです。
If you’d like to know in detail, you can read our Hitomi Office blog (written both in English and Japanese) in the past from here.
・→『神奈川県横浜市中区福祉事務所の冷たいお役所対応』(2019/12/12公開・日本語のみ)
・→『生活保護と人権~自死により恋人を失ったお客様からのお手紙 Public assistance and human rights~ Letter from our Client who lost her partner To Suicide』(2021/12/14公開・日本語英語併記)
「物事を決めつけてはいけない」これは私が自戒の言葉にしているものです。自動的に物事を決めつけてしまうと自分の持っている無限の潜在力を、狭い枠内に凍てつかせてしまい、いつもと変わりばえのしない現実しか体験できなくなってしまうからです。
多くの人が自動的に決めつけてしまっているものの一つに、孤独な状態は悪いことなので早くそこから脱しなければならない、という考え方があります。
どうも私たちは孤独という状態に対して、間違った先入観を持ってしまっていて(おそらくメディアから刷り込まれたものでしょう)恐れすぎているようです。まるで夜道を一人で歩いていて、いるはずもない幽霊を見てしまうのではないかと、びくびくしているようにです。
私たちの太古の祖先たちは、1日の大半を沈黙し孤独の中で過ごしていたといいます。
もし孤独が悪で何の価値もない状態であるというのなら、人類はとっくに滅びていたはずです。
実際は滅ぶどころか長い歳月をかけ繁栄してゆき、現在のような高度な文明を築き上げるに至ったのです。
私たちの心を和ませてくれたり、元気づけてくれたりする音楽の数々は才能ある音楽家たちが、
孤独の中で生み出したものです。ニュートンやアインシュタインなどの科学者が、真理の発見に至った経緯も然りです。孤独の中で心を研ぎ澄ませ続けた、長い歳月があったからこそ達成できたことです。大勢の人間が集まって和気あいあいとした中で出来上がったものではないのです。
私は孤独に過ごす時間には、自分の中に内在している叡智を目覚めさせることのできるパワーがあると信じています。その叡智こそ、人間の持っている最も崇高な『能力』だと思います。
とは言うものの、孤独な状態には危険も潜んでいます。何故なら孤独な状態が長く続く過程で、その人の心の中にあるものが増幅し強化されていくからです。
もし孤独に過ごす人が、自分の心の中が空っぽだと思っていれば、その思いを外の世界に投影してしまい、この世界がまるで秋の夕暮れの景色を見るように、見るものすべてが虚しく感じられ淋しさを募らせていってしまうことでしょう。
もし孤独に過ごす人の心の中が他者や社会に対する不満で、くすぶっていれば自分の人生がうまくいかない責任を自分以外のものに、転嫁し憎悪の気持ちを強めていき何らかの攻撃的な言動や行動となって噴出してしまうかもしれません。岸田首相に爆発物を投げつけた若者は、この典型のように思えます。
もし孤独に過ごす人が心の中で誰かや社会の役に立ちたい、自分らしい心ときめくようなことがしたいとかいった前向きな想いの灯りが点っていれば、今はそれが何かわからず何もできなかったとしても諦めさえしなければ、やがてその人は自分に合った「生きる道」を自身の元へ手繰り寄せることでしょう。
最後に………生きるということは、とても単純で簡易なことなのです。私たちは生きるということを複雑にしてしまい、複雑であればあるほど人間として優秀であるなどと、勘違いをしてしまっています。そして生きるということを、深刻に考えてしまうあまり眉間にしわを寄せて、さながら哲学者のようになってもがき苦しんでいます。現代人は幸せになる暇もないほど忙しいようです。
私たちは、この世界という鏡に映った自分自身の姿を見ているだけのことに過ぎないのです。