全国対応の行政書士事務所として~繋がる輪とご縁を感じた1週間でした~
※以下は、このお手紙の差出人である鹿児島県の行政書士歴37年(昭和58年行政書士登録)の内園博己先生の奥様のご了承を得て、手紙の一部抜粋です。
前略
内園がたくさんの方から慕われていたことを知り、改めて内園の大きさに気づいています。
何でもすぐ決断し、迷いがなく、信念があり、筋が通ってて、ぶれがなく、それゆえきつい所があって敵も多いけど味方も多い人。
ぜひ、そういう内園の信念を発信して下さい。
いつも色々と考えて、常に頭を動かしている人でした。
今は話すこともできず、体も動かず、残念でなりませんが、きっと復帰すると信じて、祈る日々です。「だって内園だもん!」て気持です。
皆様のパワーが内園にも届くと思います。
ほんとにお心遣いに感謝いたします。
心強い限りです。
ありがとうございます。
末尾になりましたが先生の益々のご活躍をお祈りいたします。かしこ
内園
全国対応の行政書士法人ひとみ綜合法務事務所には、日々北海道から沖縄のお客様まで、あらゆる地域からご相談があります。鹿児島県で交通事故に特化されて長年行政書士として活躍されていらっしゃる内園博己先生には、九州のお客様の案件でご協力いただくことが多々ありました。
九州からのご相談は福岡県を中心に数多くありますし、交通事故によってご本人様あるいはご家族様やご友人が生活困窮に陥ってしまったというケースも少なくなく、他県のお客様の交通事故に関するご相談をさせていただくこともありました。
交通事故に遭ったとき、正確迅速なアドバイスを専門家にしてもらうことで、結果が左右されるといっても決して過言ではありません。
より良い条件での自賠責保険の被害者請求や適正な後遺障害認定サポート、さらに保険会社の不当な認定に対し、2千冊もの専門書を元に画像・診断書・診療録の分析実施し、お客様の傷病に適した医療照会状を代書し、異議申立書を作成される内園先生は、非常に心強いパートナー的存在でしたので、わりと頻繁に連絡を取り合っていました。
ところが、2月になっていつもレスポンスの早い電子ツールでのやり取りが不通となり、事務所にお電話したところ、内園先生が突然の脳梗塞により緊急入院され意識も回復されない状態が続いていることを奥様から知らされました。
昨年末、鹿児島県出張時に内園先生の行政書士事務所にお邪魔する予定だったところ、時間が押してお伺いできなくなってしまったことが非常に心残りで今年こそはと思っていた矢先のことでした。
交通事故業務を専門に取り扱う弁護士や行政書士は全国に数多くいますが、内園先生はその中でも特に秀でたプロフェッショナルでした。法令や判例の知識のみならず、最先端の医療的知識も豊富で、他の弁護士の先生などでは踏み込んだ助言が全くできなかったケースでも、こういう可能性があるという助言を即座にして下さるので、非常に多くのお客様が内園先生に救われてきました。
内園先生にお世話になっていた、大阪の行政書士である私に何かできることはないか?と考えた末、ご家族様宛にお手紙を書くことにしたのです。内園先生の築かれた行政書士としての功績と、内園先生が信念を持って継続して訴えてこられた内容を、内園先生ご自身が発信できなくなってしまった現状において、代わりに発信させていただくことが何らかの光になるかはわかりませんが、と。そのお返事が上の奥様からのお手紙で、こうしてブログにも書かせていただくことになった次第です。
鹿児島県行政書士会元理事、元監察委員も務められたご功績の内園先生が訴え続けていたこと、奥様が大阪の女性行政書士である私に対して、「ぜひ内園の信念を発信してください」とお手紙を送ってくださったこと・・・それは、行政書士法に基づき、強制加入団体である行政書士会のさらなる健全化の推進でした。
内園先生の所属される鹿児島県行政書士会の鹿屋支部は、佐多岬から霧島市近くまでという広範囲内を網羅するわりと大きな支部です。それでも、支部から選出される鹿児島県行政書士会の理事枠は僅か1名のみ。そのため、地域的な意見が反映されにくい(すなわちこの地域のお客様への行政書士サービスにおける生の声も届きにくいということ)ということについて内園先生は長らく総会でも声をあげていたのです。
また、たった1名のみの貴重な理事の枠さえも、鹿屋支部で選出した正義感が強く総会で意見をされる勇気と行動力ある若手理事候補を就任させないよう、鹿児島県行政書士会から横やり(会長枠理事という、同じ行政書士の私でも聞いたことのない、鹿児島県行政書士会会長推薦の行政書士歴のまだ浅い、支部総会に出席されたこともない行政書士が突如対抗馬として選出されたとのこと)が入ったため自治権が守られなかったことについても、ずっと果敢に問題提起を全国の行政書士に対して発信されていました。
鹿児島県行政書士会の会報は、もう長らく発行されていないそうです。行政書士法人ひとみ綜合法務事務所の所属する大阪府行政書士会の会報は、写真のように毎月大阪の行政書士全員に届きます。
この会報の中には、行政書士として質の高いサービス提供を市民の方に、最新の法令等に準じたより正確でわかりやすい書類を作成提出することで役所の負担軽減など行政運営に資することで広く社会に行政書士が貢献するための貴重な情報が詰まっているため、私をはじめ行政書士法人ひとみ綜合法務事務所のスタッフは全員、会報が届くと必ず目を通しています。行政書士が払った会費の使途に関する疑問提起も、内園先生は遠く鹿児島から力強く発信を続けていらっしゃいました。
行政書士法人ひとみ綜合法務事務所のスタッフは、全国どこへでも出張します。全ての業務はメールを含め行政書士や補助者で共有していますが、それでも担当者が対応した方が好ましい案件も多いので、電話ができない航空経路や公共交通は極力使用せず車で2名以上の体制移動が基本です。
この一週間も全国出張が続きましたが特に新型肺炎感染拡大への懸念による観光業界へのダメージを、全国津々浦々において肌に感じる毎日でした。
3月2日月曜日は、兵庫県神戸市内のお客様の家庭訪問同席を2件終えたあと、コロナウイルスによる新型肺炎感染拡大の影響から、廃業寸前まで追い込まれているお客様の経営する郊外の民泊物件に宿泊させていただきました。
熱々で提供したいスクランブルエッグなども、このように一つ一つラップをかけて出すので冷めた状態。働く側の時間と労力も通常以上に要します。
3月3日火曜日は、早朝から明石大橋を渡り、淡路島のお客様の元へ。関東にお住まいの息子さんから、淡路島で自営業を長年営み生計を立てているご両親に関するご依頼での出張でした。
淡路サービスエリアは通常は車が沢山止まっていますが、閑散としていました。
同じく3月3日火曜日の午後は、そのまま香川県高松市役所に向かいました。車の移動中も、後部座席で順番にスタッフが電話やメール対応を行います。大阪の行政書士事務所には常駐スタッフがいますが、それでも行政書士資格を有する者、補助者登録をしている者でなければ扱うことのできない業務は直接対応します。
こちらは高松市役所正面入り口です。生活保護の窓口は、2階です。
直接役所の窓口に出向かなくても、郵送と電話、FAXなどで対応できることが大半ですが、お客様の家庭訪問の同席前後に、行政書士が役所に出向くことは多々あります。お体が不自由なお客様の書類原本の照合を急ぎしてもらうために、大切な書類をお預かりすることもあります。
役所の人は原本を預かることができないのですが、これも担当者によっては原本を預かって役所に持ち帰りコピーを取って再度ご自宅に持参してくれることもあります。責任問題にもなりかねないので、この辺りは役所の職員も私たち行政書士も類似の立場かもしれません。極力、お客様のご希望に沿えるよう臨機応変に動くことができるのは、街の法律家ならではの利点といえます。
全国的に雨だった3月4日水曜日は、榎田行政書士の出身大学である高知大学のある高知市内・・・から更に西へ車で3時間という足摺岬近くの町へ出向きました。
ちなみに、東へ車で3時間の室戸岬には先月出向きましたが、毎年台風の直撃による被害が大きいがために「備えあれば患いなし」の精神が根付いていることには感銘を受けたものです。
3月5日木曜日は、愛媛県のお客様の家庭訪問同席と書類作成の代筆を行いました。
出張も連日続くと、特に地方は移動距離がとても長いので大変です。ただ、複数スタッフでの自動車移動の場合は、大阪の行政書士事務所の常駐スタッフと連携して、途切れることなく対応ができるため、今回の四国出張は3名で出向きました。
愛媛から帰阪する道中にある香川県にて5日は急遽泊まることになったので、うどん県のご当地ものを頂くため「宮武うどん」を訪れ、だしかけうどんを頂きました。これも新型肺炎による影響で、自営業のお客様からの急を要するご依頼でした。
奥に見えるのは、鬼ヶ島だそうです。朝7時に朝食をスタッフ3人でいそいそと済ませ、出発です。
午後3時には京都へ行かなければいけないので、ゆっくりはしていられないのです。
3月6日金曜日の本日、ようやく京都にて最後の家庭訪問同席が無事に終了しました。明日は土曜ですが、朝6時から京都市内でダブルワークで多忙の民泊業者さんと打ち合わせがあるので今夜は京都に泊まります。スタッフ1名には、お休みを取ってもらうため大阪の自宅へ帰ってもらいました。
京都の民泊申請は、大阪などに比べて非常にハードルが高いものの、出資に見合う採算を見越して計画的に許可を取ったばかりの事業者様はこの異例の感染拡大による政策に悲鳴を上げていらっしゃいます。何とか少しでも、行政書士としてあらゆる方向性からお力になれるよう、尽力しているところです。
こちらは2月28日金曜日夜19時の1週間の仕事終わりにスタートした、元警察官でメディア出演も多くされていらっしゃる、門脇浩先生にお声がけいただき参加するようになった2ヶ月に1度開催の「近畿士業交流会」。
弁護士、司法書士、行政書士、税理士、社労士といった士業を中心に、政治家の先生や裁判官、公証人といった三権分立における重要な社会的意義役割を担う方々が一同に集結し情報交換できる場というのは、とても希少かつ貴重なもので、なかなかありません。
扱える業務分野が幅広く、その種類は数百とも数千ともいわれる行政書士は、専門分野に特化していることが多いものです。
「それは専門外なので、ほかの事務所に相談してください。」
こうした対応も間違いでは決してありませんが、お困りの中あえて行政書士法人ひとみ綜合法務事務所にご相談いただいたお客様には、たらい回しによって貴重な時間が失われることなくワンストップサービスの提供ができるよう、日頃から全国の信頼できる専門家とのネットワーク作りを心がけています。
応接不暇の日々の中、大阪の行政書士である私が鹿児島の行政書士の大先輩である内園博己先生と繋がることができたご縁を、これからも大切にしていきたいと思っています。
そして、内園先生が私の人生とほぼ同じ程の長きにわたり、行政書士として掲げてこられた職業倫理、矜持を同じ行政書士として継承していけるよう日々精進しつつ、交通事故という誰にいつ起きてもおかしくない災いに直面したお客様に、温かい励ましと確かな道しるべを示し正当な行政書士業務によって救済を尽くしてこられた内園先生の一日も早いご回復と業務復帰を、同じ行政書士として心から願っています。
毎日お疲れ様です。
お手紙読ませて頂き、涙止まりませんでした。
なんて素敵な奥様❗強くて明るくて。
今、自分の母の事や先行きの不安でくよくよめそめそしていた自分に喝を入れられたような気持ちになりました。
もし私がこの奥様のお立場でこんな風に前向きに動けるだろうか?いや無理だなぁ。
きっと自暴自棄になりますね。
『だって内園だもん』って!この一言が心に染み渡りました。心の綺麗な方の言葉はすっと入って来ますね。
心に刻み込んでおこう。
どうか、奇跡が起きますように。
正直で真っ当に生きてる人が報われる世の中であってほしい。
この奥様のお手紙がメディアでとりあげられたらいいのに。ドキュメント的な感じで。
このブログを読んだあとすぐ思いました。
『大丈夫、だって私のお母さんだもん』
とても勇気と元気を頂きました。
ありがとうございました。
HS様、行政書士の三木です。いつもブログを読んでコメントをお寄せいただいて、ありがとうございます。
この鹿児島の行政書士の内園先生の奥様からのお手紙には、私も胸を打たれました。内園先生は正義感が強く、周囲の雰囲気や空気感に左右されることなく、街の法律家として高い倫理意識に基づき行動される、交通事故の行政書士業務では右に出る者はいないであろう尊敬する行政書士の大先輩です。
「人見知りの自分ですが、大阪の行政書士法人ひとみ綜合法務事務所なら、入っていくことができそうです。」
昨年このように仰って下さって、今年は大阪で地元名物のお好み焼きをご一緒にできることを、行政書士事務所のスタッフ一同楽しみにしていた矢先のことでした。
前向きなご家族様の思いはきっと、果敢に病と闘っている内園先生に届いていることでしょう。意識が戻られ、回復されて業務復帰された内園先生と、ご一緒にお仕事をしている様子をこのブログで報告できることを私も心から祈る日々です。